2月19.20日の週末、一泊二日で北八ヶ岳の蓼科山に行ってきました!
今回は直前の一週間の積雪量が多く、結果的に蓼科山に登ることが出来なかったのですが、
天候に恵まれた二日間、雪山を満喫してきました。
今回はお正月に同じく北八ヶ岳のプライベートガイドに参加されたお二人から、
「是非蓼科山に登りたい」というリクエストに応じて、ガイドツアーを企画しました。
このお二人と、以前にもガイドツアーに参加されたことのある男性がもう一人参加され、
定員4名のところ、参加3名(女性1名、男性3名)の参加。
私を含め4名で登山口をスタートしました。
登山口の竜源橋、車道以外はすっかり雪に埋もれています。
前の二人がスノーシュー、後ろ二人が、アルミ製のわかんを着用して登山を開始しました。
歩き始めは、昨日からの少し暖かい気温のせいか、雪が締まっていいたことと、
雪の下に以前のトレース(踏み跡)があって、踏み固められていて歩きやすい状態でした。
天祥寺原に入ると、なだらかな地形となり、視界が開けます。
ちょうど雲が抜けて晴れ渡り、今回登る蓼科山が望めました。
この辺りから積雪量が少し多くなり、雪も少しずつ柔らかくなってきました。
先週末から大量に降った雪のせいで、それ以前の登山者のトレースは完全に埋まっています。
ここからは、トレースは微かに雪面の凹みとして残っているだけでした。
この凹みのラインが、雪原と雪の森を縫って大河原峠方面へ続いていました。
この凹みを辿りながら、少しずつ登って行きました。
亀甲池・北横岳方面への分岐点にて
この分岐点より先(写真中央方面)へは特にトレース(凹み)が分かり辛く、
慎重にルートファインディング(★)をしながら、膝下くらいまで埋まる雪をラッセル(★)する必要がありました。
★登山用語:「ルート・ファインディング」 正しい道、歩きやすい道を探すこと
★登山用語:「ラッセル」 雪を踏み固めて、道を開いていくこと
今回参加された皆さんは、3名とも雪山を始めたばかりの方だったので、
ほとんど私が先頭を歩いて、ラッセルをしながら登って行きました。
早くも日が傾いてきました。(大河原峠手前にて)
峠が近づくと予想通り、さらに雪が深くなり、全くトレースを見つけることができません。
時折、樹に付けられた赤色のテープを確認しつつ歩きますが、それすら発見できないことも。
そんな時は、地形図と周囲の地形を比べたり、
雪面を歩く動物のトレースや樹木の間のスペースを参考に、
自分自身の勘で検討を付けて、進んで行きました。
雪を踏み抜いてしまって、脱出している私です。
峠近くでは、雪の下の状況によっては、スノーシューを履いている私でも
腰まで埋まってしまう場所もありました。
それでも、最後の深雪の登りを超えると、なだらかな峠に到達。
予定より遅くなりましたが、山小屋の屋根が見えた時は、
なんとも嬉しかったです。
<つづく>