Pocket
LINEで送る

6月2-4日、残雪の槍ヶ岳を開催しました。

【1日目:上高地-横尾】


新緑の上高地を出発

上高地-横尾間の移動中も、雨が降ったり、アラレ雪が降ったりという天気でした。
稜線では吹雪いているという情報も得て、明日からはいったいどうなるんでしょう?
ひとまず、天候に合わせて予定より集合時刻を遅らせていたので、行程も短縮して、横尾山荘に宿泊しました。
横尾山荘の暖かいお風呂に入り、翌朝に備えて早めに休みました。

 

【2日目:横尾-槍ヶ岳山荘-槍ヶ岳山頂往復】


朝起きて横尾山荘前から見上げた前穂高岳

1日目に行程を短縮した分、2日目の行動が長くなります。
3:30に起床して、4:40登山開始。

朝陽に染まる前穂高岳は新雪をまとっていました。
6月とは思えない光景です。


槍見河原からも新雪をかぶった槍の穂先が


雨が降り続いていたので、一の俣の水量も少し多め


ババ平周辺にはまだまだたっぷり雪がありました


大曲を通過してひたすら登って振り返った景色


グリーンバンドを通過してようやく槍の穂先が目の前に現れました

9時頃から雲が湧き上がってきていましたが、なんと11時頃にはかなり厚い雲になり、すっかり稜線付近は濃い雲に覆われてしまいました。
暑いくらいだった登りが若干寒く感じる程度になっただけでなく、せっかくの展望が・・・


12時過ぎ、ようやく槍ヶ岳山荘に到着!

この時はまだ晴れ間もありましたが、その後、山小屋に入って昼食を食べ、荷物を部屋に置いて準備をしている間に雲がますます多くなり、風も強くなってきました。
1時間ほど待機してタイミングを図っていましたが、あまり登頂時刻を遅らせられないので、15時頃出発。
1日から2日にかけての降雪で岩場には雪が付いていたので、コースタイムの2倍近くかけて、安全確実にゆっくり山頂を目指しました。


16時、槍ヶ岳登頂

展望がないので30分ほど山頂で待ちましたが、気温が下がり始め、夕食の時間もあるので、諦めて下山しました。
残念ながら山頂から展望を望むことは出来ませんでしたが、翌朝の晴天を期待して、休みました。

 

【3日目:槍ヶ岳山荘-上高地】

期待していたものの、翌朝4時に起きても窓の外は真っ白。
空が明るくなってきているのに、真っ白・・・
「やっぱ駄目かー」と思っていたところで、「雲が切れてきました!」という嬉しい知らせが。
待ってましたとばかりに、外に飛び出しました!


ご来光のタイミングに合わせて、雲が抜けました


朝陽に染まる大喰岳


富山側はまだ雲が多いですが、西鎌尾根が綺麗に見えています


昨日は下から見上げていた前穂、今日は横から眺めています

たっぷり景色を堪能して、写真に収めて、朝食タイム。
その後、7:30下山を開始しました。


写真に登山者が写りこむとスケール感が分かりやすいですね。


槍沢を下から続々と登山者が上がってきます


何度も振り返りながら、槍ヶ岳に別れを告げます

この後は、歩いたり、滑ったりしながら、あっという間に下りていきます。
そして、休憩ごとに一枚、一枚、ウェアを脱いでいきます^^;


碧く透き通った水が、勢いよく流れる(ババ平付近)


1日でだいぶ雪が融けましたね。(横尾山荘前)


徳澤はニリンソウが花盛りでした


群生地にて

ニリンソウが満開の暖かな徳澤を歩きながら、寒さに震えそうになりながら見た朝のご来光を思い出していました。
やっぱり、このギャップこそが残雪期登山の醍醐味ですよね。

今回は山小屋関係者も驚く、季節外れの積雪がありました。
それでも、予定を変更しながら、無事に登頂することが出来て本当に良かったです。

寒気が来ていたので風も強く、寒さもありました。
でも寒さで空気が澄んでいたので、あのご来光は素晴らしかったです。
心に深く刻まれた光景でした。

Pocket
LINEで送る