みなさんもご存じの通り、10月28日に、ニコ生を配信しながら富士山に登っていた男性が滑落したというニュースが入ってきました。
普段から登山に関することや遭難事故などで考えがある時は、Twitterで情報を発信していたので、今回の件も複数回にわたってつぶやきを掲載しました。
今日午後になって滑落したと見られる男性が見つかりました。
発見された場所から考えても、ニコ生配信をしながら登っていた方で間違いなさそうです。
とても残念であると共に、ご冥福をお祈りします。
その中で、以下のご指摘を頂きました。
F外失です。
— ばんぶぅ (@obanboo) October 30, 2019
仰る通りで同意以外ないです。
熟練者ならではのご意見であるなと感服しております。
ですが、貴殿の過去ツイに本案件を随分喜んでいらっしゃるのは如何かと通りすがりのタヌキは思うものです。 pic.twitter.com/4pBDhit0HY
事故のことなど良く分からない息子が「フジテレビめざましテレビ」と聞いて喜んでいたことは事実です。
しかし、話題が話題なだけに、そのことをそのまま書き込んだのは不適切だったと思います。
不謹慎なツイートは削除すべきとも思いますが、ツイ消ししても記録は残りますし、撤回と言ったところで事実は残りますので、どう対応すべきかしばらく検討しました。
検討の結果、以下の二つの投稿はTwitterからは削除しますが、戒めとしてここに画像を残すことにしました。
「バズったら宣伝」も不謹慎だというご指摘がありました。
Twitter通知が大量に来ているので、どなたのどのような文面だったか、いま確認が出来ないのですが。
「火事場泥棒」をするのは本意ではありませんので、リツイート数が伸びたところで、自分自身の収益に繋がる宣伝をするつもりはありませんでした。
ただ、登山に関する適切な情報が拡散することは、遭難防止につながると思って、ヤマケイオンラインの記事を連投の中で紹介しました。
収益にならなくても、自分自身の活動を宣伝しているわけですので、不適切だと感じる方がいることも想像できますので、削除します。
ついでに
遭難事故があると毎回とは限りませんが、印象的なことや、考えや言いたいことがある場合は積極的に続けて発言をする癖がありますので、それを「盛り上がっている」「楽しんでいる」と見られてしまっていたとしたら、自分自身の発言の中での言葉遣いなど発信内容に稚拙な部分があるからなのだと思います。
この点は、反省して今後に生かしたいと思います。
あと、今回の事故に限らず、富士山で遭難事故があると、必ずメディアから取材依頼やコメントを求める連絡がきます。
その大半は断っています。(今回も他局からの依頼はお断りました)
私があえてメディアで発言すべきだとは思わないこともありますし、また、自由に意見を求められるというより「こう言って欲しい」という答えが決まっていることが多いからです。
忙しい中、あえて重たいテーマに時間を割いて、無償で話す必要性を感じないからです。
今回、めざましテレビの電話インタビューにお答えしたのは、私なりに発信したいことがあったからです。
ただ、結果的には番組スタッフさんからのいくつかの短い質問にお答えするだけでしたので、私の思うところを語ることが出来ませんでしたが。
子どもは「パパがテレビに出る」と喜んでいましたが、遭難事故についてコメントをすることの重さがありますので、自分自身は素直に喜ぶような心境ではありません。
あのツイートの背景にはそういった事情があったことを付け加えておきたいです。
チェコ人の方の遭難事故の件を自分でブログに掲載していますので、富士山で遭難事故と言うと、どうしても私にコメントを求めたくなったり、テレビの出演依頼があることは、理解出来ます。
(7年前の遭難事故の件で、先日バラエティ番組から協力依頼がありましたが、協力しませんでした)
こういった遭難事故が二度と起こって欲しくないと思ってブログに情報を掲載しましたが、定期的にこのような事故が起こってしまうことに何とも言えない感情があるのです。
あの何とも後味の悪い事故に関わり、その後も富士山で遭難がある度に否応なく関わらざるを得ない状況があります。
本当に嫌なら、ブログを削除してしまってもいいのかもしれませんが、ガイドでもあるので、必要な役割なのかもしれないと考え、自分自身の出来る範囲で発信を続けたいと思っています。
普段の私自身のガイド活動を見たことが無い方や、こういった事情が分からないと、私のTwitterのつぶやきだけでは私の真意やメッセージが正確に伝わらない部分があるのかもしれません。
今回の件で、改めてSNSでの情報発信のあり方を考える機会になりました。
少し長くなりましたが、最後に思うところを書かせて頂きました。
実名で情報発信をしているからこそ、責任をもって、常に軌道修正が出来るようにと考えています。
今後とも「おかしい!」と思うことは率直にご指摘いただければと思います。