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甲斐駒ヶ岳へ、黒戸尾根から9年ぶりに登ってきました。

山頂は4度目でしたが、黒戸尾根を往復したのは、実に9年ぶりでした。

2000年、まだ学生だった私が、大学の授業で初めての本格的な登山を体験したのが、このコースでした。

このときに、マサやスマッシュと野外学校FOSに出会い、そして、登山にのめり込んで行きました。

9年前、もし甲斐駒に登っていなかったら、今の私は確実に違う人生を歩んでいることでしょう。

私にとって、思い入れのあるこのコースを、19.20日の1泊2日で、後輩のアジコと一緒に歩いてきました。

岩場や急登が連続するコースを乗り越え、念願かなって快晴の山頂に辿りつくことができました。

アジコは今春までの3年間、甲斐駒の麓の町に住んでいました。

山頂から、かつて暮らした町を見下ろして一言、「私、ずっと3年間、甲斐駒さんを見上げてたんです」

アジコの言葉からは「甲斐駒さん」への強い思いが伝わってきて、私自身も胸が熱くなりました。

アジコにとってもそうかもしれませんが、私にとっても、忘れることのない充実した登山となりました。

黒戸尾根から登る甲斐駒ヶ岳は、長く険しいですが、歴史と信仰を感じながら歩く変化に富んだ充実したコースであると今回改めて、実感しました。

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