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ツイッターに連投したつぶやきを、ブログにもアップします。

富士山は今、世界文化遺産への登録を目指しています。

歴史・文化遺産と自然の保護の点で、今まで取り組みが進んでいなかった部分があるので、登録に向けて周辺自治体の動きに期待したいと思っています。

登山ガイドとして富士山を歩く機会が多いので、自然環境の変化に気づけるよう、気になった場所は写真で記録を残したり、ゴミを拾ったり、個人で出来ることは今まで通り継続したいと思います。

ただ一人ではどうにもならないことがあるのも事実です。

自然保護の面で今一番気になっているのは須走口登山道の樹林帯を通る下山道の荒廃です。

上りと下りのすれ違いの為につけられたら森の中の道が整備が不十分です。

登山者の踏圧で土が削れ、樹木の根が剥き出しになったままです。
通るたび心が痛みます。


また、富士山は信仰の対象として平安時代から登られていました。
千年も登拝されてきた山は世界中で唯一なのではないでしょうか?
しかし、現在も残る富士山信仰の史跡は各地の浅間神社くらいです。

無形の文化遺産「富士講」やわずかに残った仏教系史跡を保存し語り次いでいくことが大切です。

特に村山古道は千年の歴史を誇りますが、明治の廃仏毀釈の影響で仏像は倒され長く廃道化していました。

日本が世界に誇るべき富士山の姿は便利な五合目からのルートではなく、この古道にあります。

歴史と文化を微力ながら語り継ぐため今後もガイドしていきます。
最後に一番気になっている、だけど自分一人ではどうにも出来ないことについて。

富士山はかつてと比べれば見違えるほどにゴミが減りました。

登山者のポイ捨ては減り、ほとんどの山小屋は小屋周辺のゴミ拾いをしています。

しかし、減ったのはあくまで登山道から見える範囲だけ、です。

富士山は五合目から上にはゴミはほとんどないと言われ、最近は樹海や林道付近のゴミ拾い活動も行われています。

しかし、五合目から上にも私が知る限り4ヶ所あります。

ブログに写真を掲載してますが、山頂にもゴミ捨て場が存在します。

私はこのごみ捨て場の犯人探しをしたいとは思いません。

かつて穴を掘ってゴミを埋めることは珍しいことではなかったのでしょう。

ただ、国立公園内であり浅間大社の境内地、神聖な場所が汚され、放置されたままになっていることは、私はどうしても見過ごせません。

落石を起こす可能性があるので回収するには困難な場所です。

安易に立ち入れません。

総量が分からず、全てを回収するのにどれだけの人員と、ブルドーザーがどれだけ往復すればいいのか、どれだけの年月を要するのか分かりません。

一個人、一企業、一自治体で解決出来るレベルの問題ではない為、知っていても語らない人もいます。

でも、子ども達の世代に負の遺産を残したくない。

原発事故のこと、そして4月に子どもが産まれることもあり、今年こそ解決に向けて踏み出したいと思います。

そのゴミの写真が載ったアルバムは以下になります。
http://michi-and-lovely.cocolog-tcom.com/photos/gomi/index.html

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