腕時計の電池交換
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最近エレベーターに乗る度に、「シンドラー」って書いてないか確認しちゃうのは私だけだろうか? ま、今のとこシンドラーには遭遇してないんだけど。 昨晩のJ-WAVEの「ジャム・ザ・ワールド」を聞いてたら、エレベーターの保守・点検の裏側を業界関係者が語ってて、やっぱどんな業界もそんなもんなんだなぁと思った。 正確な内容を覚えているわけではないけど、簡単に説明すると、一般人にはエレベーターの内部構造などに全く知識がないことと、点検作業が密室状態なのをいいことに、いい加減な実態を内部告発する内容だった。 点検してるふりしてエレベーターの中で漫画読んでたり、点検時のミスで故障が起きても「ゴミが挟まってた」とか適当な嘘をついて修理費を請求したり、壊れて修理不能と嘘をついて新しいエレベーターを買わせたり、聞いてて呆れてきた。 さらには、規制緩和で増えたいわゆる「独立系」と呼ばれる、メーカー傘下以外のエレベーターメンテナンス会社が増えているようなのだ。 「独立系」会社が低価格でメンテナンス業務を請け負うので、メーカー系の会社はとっても困るらしく、「独立系」会社から修理用のパーツの発注を受けても、(実際はパーツがあるのに)「在庫がない」とか「入荷に三ヶ月かかる」とかといった嫌がらせをメーカー側がしているらしい。 聞いてて、ガキの喧嘩かと思った。 全ての業者がこういうことをしているわけではないのだろうけど、どの業界にも、イイカゲンな仕事をしてる人たちがいるもんだなぁと思ったのでした。 さて、実は、ここからようやくタイトルの本題に入るわけです。 最近、中学校の入学祝に今は亡き親父からプレゼントしてもらった腕時計を電池交換に出した。 大して高価なものではないけど、大切にしていた。 ただ、アウトドア派の私はなかなか使う機会がなく、電池が切れたままになっていた。 しかし、就職試験を前に電池交換をして、動くようなら使ってみようと思い立ち、電池交換をしてくれるところをネットで検索。 「腕時計 電池交換」でやふーで検索すると、たまたまヒットした町田の時計屋さんのサイトに、腕時計の電池交換のことが詳しく書いてある。 それによると、専門家以外が電池交換だけをやるようなサービスだと、腕時計の故障の原因になるようなのだ。 そんなことはまったく知らなかったので、15年くらい前に買ったものだから、必要であれば修理もお願いしたいと思って、この町田の時計屋さんに持って行った。 この時計屋のおやじさんは、僕の見ている前で手際よく内部の清掃から電池交換をしてくれた。 電流で時計の状態をチェック。 「大丈夫まだまだ元気」との言葉に一安心。 まるで、時計のお医者さんです。 前回の電池交換をどこに依頼したのか覚えてなかったのですが、なんとゴムパッキンが切れていた。 この状態で、水にさらされたり、汗をかく状態で長く使っていたら故障の原因になっていたのかも。 前回の電池交換はプロの仕事ではなかったようで、きちんと専門家に見てもらうことの大切さを実感したのでした。 新しいゴムパッキンをグリースをつけて装着し、フタを閉じて出来上がり、料金は3000円也。 ここまで、丁寧にやってもらったら、高いとは思いません。 今回僕は腕時計を通して実感したのだけど、やっぱりキチンとしたサービスを提供できる専門家を、社会自体が大切にしなければなーと思った。 なんでも安ければいいという風潮の中で、知識・技術の面でも、意識の面でもキチンとした専門家がいなくなったり、育たなくなることは社会にとって大きな損失。 腕時計に限らず、エレベーターのメンテナンスも、僕の身近なところでいうと靴の修理とかに関しても同じことが言えると思う。 ということで、小泉さんのあと、誰がそーり大臣になるのか分らないけど、イイカゲンな仕事、テキトーな仕事をしている人たちより、キチンとした仕事をしている人たちが評価される社会だといいなぁと思う。 そのためにも、まずは、私自身が、イイカゲンとキチンの違いが分る男になりたいと思ったのでした。
「蛍」
違いの分かる男…。
何かコーヒーのCMっぽいですね。笑
そうそう、ダバダー♪って。