Pocket
LINEで送る

IMG_0323.jpg

この週末、野外学校FOS のスタッフとして、大学生12名と一緒に残雪の富士山に入ってきました。

金曜の夜に山中湖のベースに入り、準備をして土曜日のお昼頃に登山口をスタート。
学生の大半は女子学生でしたが、大きなリュックを背負って登り、山中でテントを張って泊まりました。
日曜日は朝早く、まだ登山者が少ない時間帯に山頂へ向けて出発。

慣れないピッケルやアイゼンを使って歩き続ける難しさを乗り越え、3000mを超えて酸素が薄くなって行く中で、それぞれがとても集中して一歩一歩を刻んで行きました。

スケジュール的に山頂への往復は難しいと感じていたものの、予想以上にみんなの歩くペースは快調だったため、出来る限り山頂に行けるようにと思いながら、ぐんぐんと高度を上げていきました。

しかし、事前の情報から予想はしていましたが、今年の富士山の雪のコンディションが悪く、特に山頂直下の急斜面はガチガチのアイスバーンになっていました。

12名中9名は9合5尺まで到達しましたが、自らの足で登ってきたからこそ、眼前に迫るように見える、氷に覆われた山頂の様子から、それぞれ何かを感じたのではないかと思います。
 
雪山も何もが初めてなメンバーにしては、それぞれがBESTを尽くしました。
全員が安全に下山することを考えて、今回は9合5尺を最高到達点として、下山していきました。

7合目付近からは雪がある所を、楽しく尻セードをしながら下り、全員が無事に帰ってくることが出来ました。

大学の授業で、残雪残る富士山をフィールドに活動を行っているのは、おそらく他にはないのではないかと思います。
まったく登山経験のない学生にとって、この時期の富士山に入るということは、おそらく一生に一度と言ってもいいくらいの特別な体験。

貴重な体験であると同時に、当然リスクが伴います。
この授業の担当である加藤先生の特別な思いがあって、あえてこの時期に実施しています。

私自身、ガイドとしてこのような貴重な機会を共有することが出来、とても有難いと感じています。

山頂まで続く白い雪面と、青空に接する富士山頂を見つめて歩く体験は、いつも言葉でうまく表現できない感覚を覚えるのです。

写真がうまければカメラマンにでも、文章がうまければエッセイストにでもなっていたのかもしれません。
それでも、そんな事柄を少しでも多くの人に伝えたいという思いがあります。
不器用な人間なもので、自然の中へご案内して、直接体験して頂くことで、お伝えしていけたらと思っています。

残雪の富士登山に限ったことではないですが、自然の中で、無心になって全身を使って自然から感じとるものは、何物にも代えがたい体験です。

良かったら一度、雪の富士山を体験してみませんか?

Pocket
LINEで送る