三浦アルプス(二子山山系)は逗子市、葉山町、横須賀市にまたがるフィールドです。
首都圏からアクセスが近いこと、山の上からの海を眺める展望の良さもあって、近年はこのエリアを歩くハイカーが増えているようです。
標高こそ低いものの、部分的には低山特有の複雑な地形をしています。
また、登山口は住宅地近くなので道迷いの可能性は少ないですが、山域中央部は住宅地から離れた意外と山深い場所です。
特に森戸川源流エリアなどは、すぐ近くに海があるとは思えないほどです。
そこで、このエリアを歩く注意点についてまとめておきたいと思います。
●道迷いに注意しましょう
昔からの山道と、ショートカットの道、地図には載っていない道など、複雑に道が交差している箇所があり、分岐点で道を間違ってしまうケースが増えているようです。
三浦アルプスは、一昔前までは知る人ぞ知るエリアで、地図読みがしっかり出来る方か、地元の方くらいしか歩かなかったと思います。
それが、近年の山ブームで冬場でも雪を気にしなくて歩ける気軽なコースとして紹介されるようになり、このエリアのことを良く知らないで来る方が増え、道迷いケースが増えているようです。
森戸川の源流など電波が通じにくい場所もありますので、「慌ててスマートフォンで地図をチェックしても見れない」なんてこともあり得ます。
低山だからという油断が道迷いの最大の原因ですね。
他の有名な山域と違い、登山地図が発行されていません。
そのため、基本的には必要なエリアの国土地理院地図を印刷して持参しましょう。
国土地理院の地図はご自宅でプリントアウト出来ますよ。
三浦アルプス(二子山山系)のコース概要については、こちらのサイトに主要分岐図が掲載されています。
近年、分岐点の標識の整備が進みましたが、地図を持っていないと意味がありません。
こちらもPDFファイルの地図をプリントアウトして携帯することをオススメします。
●登る季節はいつがいい?
低山なので夏の登山は避けましょう。
登山道周囲の草や樹木が生い茂って、登山道なのに藪漕ぎのようになる箇所もあります。
そうなると歩きにくいです。
また、夏から秋にかけてはスズメバチの活動も活発になっていて、注意を要します。
あと暑いです。
夏は熱中症になりに行くようなものです。
基本的には紅葉が始まる11月頃から-桜が咲く3月末頃までがオススメの時期です。
●トイレについて
山の中にあるトイレは仙元山山頂にしかありません。
あとは登山口近くの公園やコンビニのトイレになります。
お花摘み、雉打ちの際は、ティッシュなどのゴミを放置しないようにマナー良くお願いします。
携帯トイレの持参を推奨します。
登山初心者や小さいお子さんを連れている場合は、ロングコースを歩く際には慎重に計画を立ててください。
三浦アルプス南尾根の縦走コースはアップダウンが激しいので、時間がかかり過ぎてしまったり、疲れてしまうことが考えられます。
途中でバス通りの方にルート短縮をして下山する必要がありますが、こういうエスケープルートほど、歩く人が少ない為、道が分かりにくく歩きにくいです。
そのためにも、しっかり地図を持参して確認しながら歩きましょう。
仙元山山頂から眺める富士山と湘南海岸の景色はすばらしいです。
是非、空気の澄んだ冬の晴天時に歩かれることをオススメします。
(写真:三浦アルプス南尾根・戸根山山頂広場から見た江の島と富士山)