毎年、屋久島にガイドに行く際に、航空機を利用していますが、荷物の量が多くてパッキングが大変です。
一般的な旅行と異なって、登山装備の中には機内持ち込み出来ないもの、機内持ち込みでないと輸送できないものがあります。
慣れないと、空港で搭乗前にアタフタすることになりますので、個人的に備忘録としてメモしていた内容を皆さんにも役立ててもらえたらと思ってブログ記事にすることにしました。
屋久島や北海道など、遠方の山に出かける際に、是非役立ててくださいね。
燃料は飛行機では運べない
これは皆さんよく、ご存じなことだと思います。
ガス缶や、ガソリン・アルコールなどの液体燃料、固形燃料などは航空機では一切運べません。
オイル充填式の携帯カイロも運べません。
現地の登山用品店などで購入するか、現地に宅配便で送っておく必要があります。
なお、高速船やフェリーなどの船便は燃料を持ちこむことが可能なので、例えば鹿児島市内で燃料を買って、高速船で屋久島に入るという方法があります。
なお、宅配便で燃料を輸送する場合はもちろん、燃焼器具だけを輸送する場合も危険物扱いになるので、航空便輸送は出来ません。
船便での輸送になるので配送に時間がかかるのと、台風や時化で船が欠航になると、さらに配送に時間がかかることがあります。
預け荷物に入れないといけない(機内持ち込み不可)もの
トレッキングポール(ストック)、ピッケル、スコップ・ショベル、三脚・一脚、ナイフ(ツールナイフ・十徳ナイフなど)、 工具、はさみなど、凶器になりうるものは機内持ち込みが出来ませんので、預け荷物に入れましょう。
機内持ち込みしないといけない
貴重品系、鍵、財布、身分証をはじめ、カメラ、時計、スマホ・タブレット、ノートPCなどの精密機器は機内持ち込みしましょう。
ガスライターは一人1つまで機内持ち込みが可能ですが、預け荷物には入れることが出来ません。
モバイルバッテリーなどのリチウム電池、リチウムイオン電池は持ち込み容量に制限がありますので、事前にバッテリーの容量を確認しておきましょう。
条件付きで持ち込めたり、預けたり出来る物
お酒などのアルコール類、化粧品類、虫よけスプレー、消炎スプレーなど、条件の範囲内であれば持ち込めたり、預けられるものがありますので、詳しくは国土交通省の以下のページをご確認ください。
航空機への危険物の持込みについて(国土交通省)
ガスバーナーと水筒は出しやすい位置にパ ッキング
ガスコンロ・ガスバーナーの本体は機内持ち込みも、荷物預けもどちらも出来るのですが、「内部にガスが残っていないもの」という条件があります。
が・・・、この条件が曲者なんです。
何度が荷物預けの前の検査で、「器具内にガスが残っていないか確認させてください」と言われたことがあります(^_^;)
水筒は中身を確認されることが多いです。
せっかくパッキングした荷物をザックから出して、バーナーや水筒を取出さないといけません。
ガスコンロ・ガスバーナー、水筒をザックの奥底にパッキングしているのに、「確認させてください」なんて言われてしまった時は悲劇です・・・。
ですので、これらのものは、すぐに取り出せる場所にパッキングしておくことが大切です。
ということで、私の体験談も交えて今回は記事を書いてみました。
他にも登山装備の航空機輸送で、困ったことや注意点など皆さんの経験談がありましたら、教えてくださいね。
トレッキングポール(ストック)は畳んだ状態で長さが60cm以下のものは持ち込み可能。但し先端に尖った金属(キリ状)が取り付けられているものは持ち込み不可。
国土交通省の機内持ち込み、お預け手荷物における危険物の代表例と言う文書に上記の通り書かれていますので条件さえ満足できれば機内持ち込みは可能です。