北東北遠征レポート第三段です。
白神山地、まずは二ツ森へ
相変わらず東北北部のみ、いい天気が続く予報なので、白神山地へ移動したのでした。
初日はまず二ツ森へ。
二ツ森登山口奥にある記念碑。青秋林道の工事がここで止まったおかげで、白神山地の自然が守られました。
二ツ森の稜線から眺める岩木山と白神山地のブナ原生林の紅葉
紅葉が綺麗な場所をアップで撮影
二ツ森は山慣れた方なら2時間以内で往復できるルート。
ルート上の紅葉はほぼ終わっていましたが、眼下に紅葉の森を展望できる景色は圧巻でした。
いったん下山して昼食を食べて、車で移動して昼過ぎから白神岳に向かいました。
お昼過ぎからは白神岳へ
二ツ森に登る際の車移動で、ちょうど標高6-700m付近の紅葉が見ごろなことが分かりました。
そのため、白神岳の山頂までは行けなくても、その標高帯の紅葉を見て帰ってくるつもりで入山しました。
登るにつれて、黄色く色づき始めたブナが見立ち始めます。
登山道の周囲はブナだらけで、見上げ続けて少し首が疲れてしまうくらいでした^^;
天気も良かったので、紅葉登山日和でした。
下山してから海沿いの駐車ポイントに移動して、夕暮れの景色を堪能
白神山地2日目は秋田県側の藤里町へ
まずは岳岱自然観察教育林を散策
黄色く色づき始めたブナの純林は、見渡す限り黄色でした。
ブナとカエデの黄葉コラボ
藤里駒ヶ岳なう。
— 登山ガイド野中径隆・LIS代表 (@natureguidelis) 2017年10月20日
眼下の岳岱周辺の紅葉が素晴らしいです。 pic.twitter.com/K71ddAbdlg
白神山地はこの時期こそがゴールデンウィーク
今回の北東北遠征の8日間の中で、一番天気に恵まれた2日間となりました。
やはり、紅葉シーズンの登山は太陽の光が出ているかどうかで、景色に大きな差が出ます。
ナナカマドやモミジなどの紅葉と比べると、ブナの黄葉は淡い色合いなだけに、太陽の光を受けると輝きが全く違ってくるように思います。
森林限界を超えた場所では空や展望・山並みと一緒に紅葉の景色を楽しむ形になります。
森の中を歩く紅葉登山は、空や展望が見えない分だけ、森全体が紅葉していた場合、周囲を完全に紅葉に包まれる景色になります。
特に東北や日本海側に多いブナの森は、ブナ以外の樹木が少ない分だけ、黄色が主体の「黄葉」になります。
光が差し込んで、森全体が金色に輝く。
自分自身もその色に染まっていくような圧巻の景色になります。
黄葉のタイミング、天気など簡単には出会えない光景ですが、是非、森好きの方はこんなチャンスを探して来年は登山を計画してみてはどうでしょうか?
いずれ白神山地のガイドツアーも企画したいと思っています。