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 更新が遅れました。  5/19 会津の山旅三日目    早朝起きて朝食を食べ、守門岳の二口登山口へと車を走らせる。  昨日も停めた駐車スペースに車を停めると、準備を済ませて出発。  山菜取りに来ている地元の方に、「犬も一緒なら安心だね」と言われる。  登山口に掲示してあった「熊出没」のことを言っているのであろう。  残雪が残っていて奥まで車では入れないが、夏の登山口はここからさらに歩くこと30分ほど先にある。  除雪してないこの道路の周辺には、まだ、ふきのとうなどの山菜も生えてきていない。  人が住まない地域には春が来るのが遅いのだと感じた。  二口登山口に着くと、ここから登山道にはいる。  途中から雪解け水が染み出した泥んこの登山道になる。  ラブリーが泥まみれになることを覚悟して、先へと進む。  ラブリーは急斜面も勢い良く登り、途中から現われた残雪の斜面も、爪を立ててガンガン登っていく。  ラブリーの野生的な本能を垣間見ながら、頼もしさを感じる。  雪に埋もれた登山道を、ラブリーと僕が登りやすいルートを慎重に選びながら登る。  しばらく登ると、若葉が眩しいほどのブナ林の中にはいる。  大木、巨木はないものの、若々しいブナ林の新緑がとても美しい。  ラブリーに向かって、「すごいよ。すごいよ。」と思わず、語りかけていた。  たぶん、画像だけでは伝わらないと思うが、とにかく、穏やかで美しいブナ林がそこにはありました。  新緑の森と、足元のイワウチワなどの花に見とれながら、写真を撮りつつゆっくりと進む。  やがて、平らな場所に出ると、そこはどこまでも続いているかのようなブナの純林。  太平洋側では見られないから、是非見て見たいと思っていた日本海側のブナ林。  雪の重さにも負けず、すっと、真っ直ぐに天を目指して伸びている姿がナントモ美しい。  途中、ネズミの死骸を発見。  動物に襲われた形跡もなく、綺麗な姿で道端に死んでいる。  死んだばかりなのか、それとも冬の間に死んで雪の中に埋まっていたのか。  ブナについて最近読んだ本の中でネズミのことも書いてあったので、このブナの森の恵みの中で生きるネズミにも不思議と親近感が湧いてきた。  ここから先は鞍部から、夏道は護人清水という水場を経て、尾根に取り付いていく。  とりあえず、谷状になって北西方向に下っている鞍部の中に降りてみる。  ラブリーのリードを外して、グリセードで下る。  ラブリーは少し怖いのか、ゆっくりと雪面を降りてくる。    明るく開けたなだらかな谷の中に、少し大きめのブナの木が立っていて、そこで休憩をすることにする。  すると、風が吹き降ろしてきて、突然雨がパラパラと降ってくる。  のんびり休憩といきたいところだったが、天気が崩れ始めるのが予想よりも早まりそうだったので、軽く行動食と飲み物を口に入れると、ジャケットを羽織る。  ブナ林の中を彷徨うラブリーの動画撮ったりしながら、来た道を戻る。    下山には、拾った木の枝をビッケル代わりに雪面に指しながら、下山。  私は大丈夫なのだが、急斜面になるとラブリーが少しぎこちない動きになる。  登りとは変わって、僕が先を行ってルートを選びながら、慎重にラブリーを歩かせた。  雪面が動くわけではないので、ラブリーも次第に慣れてきた。  これが、雪ではなく、ガレの斜面だと、足元の小石が動いたりするのでラブリーは、嫌がるのだ。    樹林帯に入ると雨もやみ、ゆっくりと休憩したり、樹木を観察したりしながら、お昼近くに車に戻る。  後は、なるべく早く帰りたかったので、とりあえず車を関越道小出ICへと走らせる。  インター近くの温泉に入って、汗を流し、爆睡するラブリーを横目に家路を急いだ。  さてさて、今回初めて、ラブリーと一緒に、本格的な幕営装備を背負っての登山を経験した。  初めての経験が多く、その分、色々と学ぶことが多かった。  まず一つは、山道を歩いていて、ラブリーにペースを乱される。  ラブリーはザックを背負っていないので、ぐんぐん登っていく。  はやるラブリーをコントロールをしながら登るのに一苦労だった。  さらに、山開き前なので登山道の整備がまだされてなく、登山道を塞いでいる倒木が多く、まだ残雪も多かったので、半分雪に埋まった形で横倒しに倒れている樹木が多かった。  これら障害物を僕は跨いで、ラブリーは潜って通過するのだが、重い荷を背負っているので、タダでさえ障害物を跨ぐのが大変なのに、その度にラブリーのリードをはずさなければならない。  そして、樹を乗り越えようか潜ろうか、右往左往するラブリーを誘導しながら、通過する。  その結果、こっちもかなりの負担だった。  浅草岳では奥まで入れなかったけれども。それでも守門岳では、十分にブナ林を味わうことが出来た。  会津の山の魅力にすっかり、ハマッてしまい、四季を通して通ってみたいと思う。  最近自分の中で「ブナ」に対する興味が増してきていたから、あえて会津まで行ってみた。  白神山地もいいけど、遠い。  ラブリーを連れて車で行ける範囲で、もっと色々開拓できるエリアがあるような気がした。  今回、デジカメを買って初めての長期山行だった。  動画を撮りまくったら最後はメモリーが一杯になっちゃったので、今度長期の予定が入った時には新しくメモリを買わないと行けないなぁと思っている。
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