10月14日にプライベートガイドで、3名の皆さんと富士山のお中道を歩いてきました。
今回はお中道の東側を山梨県側のスバルライン5合目から富士宮口5合目まで半周しました。
ダケカンバの黄葉がピークを迎えたスバルライン5合目を出発
富士山のお中道はスバルラインの5合目から大沢崩れ手前まではハイキングコースとして整備されています。
しかし、それ以外のルートはほとんどが未整備。
登山のない場所を、わずかに見える踏み跡を頼りに歩く形になりますので、かならず経験者やガイドと一緒に歩きましょう。
特に霧に包まれると道迷い遭難のリスクが高まります。
また、落石の危険性があるので、ヘルメットを着用して歩きます。
安全な場所だけで立ち止まって休憩するなど、特に安全面に注意してガイドを行っています。
富士山を溶岩が流れ下った跡が、沢筋で見ることが出来ます。
雨が降った時だけ沢に水が流れるので、岩盤が何千年もの時間をかけて磨かれた様子が分かります。
宝永山の馬ノ背にて記念撮影
須走口付近を歩いている時は終始ガスに包まれていましたが、御殿場口に合流してから一気に雲がとれてきました。
宝永火口上部にて
カラマツの黄葉が夕陽に染まっていました。(宝永第一火口入口付近から)
富士宮口5合目駐車場から
最後は迎えに来たタクシーの運転手さんも「綺麗だね」と言っていた、美しい夕焼け。
夏前は残雪の影響で落石のリスクが高く、開山期間は登山者が多いので、お中道歩きは9‐10月がオススメです。
ただ、10月も中旬になると寒くなってきますので、天候が安定した時に歩くのがオススメです。
また、黄葉した木々は朝陽や夕陽に染まる姿が美しいです。
そのため、天気が良ければ日の出か日没の時間も山で過ごすことで、美しい景色を堪能することが出来ます。
富士山の中腹、山麓の自然を楽しむツアーを今後とも増やしていければと思っています。
是非、機会がありましたらご参加ください。