森の小さなタケコプター
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6/1、丹沢の大山に日向薬師から登ってきました。 前日に奥多摩の三頭山に登ったのはすでに書いたとおり。 朝は遅くまで寝ていて、お昼頃にやっぱりどこか行きたくなって、昨日の荷物からラブリーの荷物を除いて小さなデイパックに移して、出発。 ラブリーを留守番させて、大山へ。 前回歩いたときは気付かなかったのだけど、道端に石段があって、山側に広場がある。 その先には、ひときわ大きな杉の樹があった。 一目見て、今日はこの巨木に呼ばれて来たんだと感じてしまい、ここに腰をすえることに。 近くの切り株に荷物を置いて、周囲を観察。 ご神木とされてるのだろうか? 巨木の前の石の上に、お供え物らしきものがある。 周囲には杉の落ち葉が多いのだが、樹高が高すぎて、葉が確認できずにこの木が杉の木だという確信が持てない。 眼鏡を出して、梢を確認。 杉の巨木。 ストックをものさし代わりに使って、胸高直径を計る。 1.5m強、真ん丸な幹ではないので、単純計算で幹周りは5mを越えそうだ。 とにかくでかい。 登山道からも見えるのだが、気付かずに通り過ぎる人。 見上げて、「大きいね」などと言いながら、通っていく人。 などなど、僕のように近づいてみる人はいない。 樹齢はどのくらいだろうか? 詳しくは分らないが、少なくとも江戸時代くらいから生きていそうな風格がある。 隣の樫の木(おそらく)と合体して、共存している。 巨木の根元には、子どもたちがいっぱい芽を出している。 良く見ると、タケコプターみたい(笑)でカワイイ。 この後、下社まで歩き、前回歩き損ねた、16丁目までの表参道を歩き、夫婦杉を見た。 この木は、樹齢5.600年とか。 その後は、山頂には行かずに、来た道を戻った。 ナイトハイクになるのを覚悟してたけど、どうにかヘッドランプを使わないうちに、林道に下りれ、車に戻る。 思いつきハイキングで貴重な出会いがあった一日だった。 帰宅してから、ネットで調べてみた。 秋田にある日本一高い杉は、高さ58メートル、直径164センチメートル、推定樹齢は250年だそうだ。 この杉も若干傾斜地とはいえ、南向きの日辺りのいい場所にいる。 150?200年くらいは生きているのではないだろうか? まずは、この杉の一年を追ってみたい。 そして、山に登れる限り、一年に一度は会いに行ってみたいと思う。 不思議な魅力をもった巨杉である。