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 今週は丹沢へ行こうと思っていたんだけど、火曜日あたりから喉の調子がおかしくなって風邪をひき始めていた。  どうしようか悩んだんだけど、5日の朝に調べたら3日4日の雨が丹沢では雪だったようで、それを知って慌てて出掛けることにした。  朝起きるのが遅かったので塩水橋に11時に着く。  塩水林道から弁天杉を見上げる。  その先に見える三峰の稜線は白く雪が積もっている。  せっかく来たのだから、雪を見て帰りたい。  弁天杉まで一気に登って、四ヶ月ぶりの対面。  本当はゆっくりしたいところだが、今回は先を急ぐことにして、パンを一口かじって出発。    前回辿りついた標高940mから上の自然林を目指す。  この自然林が目の前に近づくと、何やら樹上から落ちてくる音が絶えない。  熊?猿?鳥?  しばらくじっと様子を見ると、落ちてきているのは雪の塊。  午後の暖かな日差しを受けて、樹上の雪が溶けて落ちてきているのだ。  時折、樹上から雪が舞う中、前回の到達点よりもさらに奥へと進む。  森の美しさを味わいながら進むと次第に傾斜がきつくなり、踏み跡もほとんど無くなる。  ところどころに確認できる目印とコンパスを頼りに、歩きやすいポイントを探して登っていく。  ずっと直登するのにはきつい斜度になってきたので、斜登行を繰り返したり、木の枝を掴んだりしつつ登っていく。    標高1000mあたりからブナが現れる。  1045m付近にちょっとした平らなスペースがあり、あたり一面ブナの実(正確には殻斗)が絨毯のように敷き詰められている場所があった。  ここを勝手に「ブナの実平」と名づける。  秋に訪れてみたい。  いい加減休憩なしで登ってきたので1100m地点でエネルギー不足になってきた。  平らなところでお昼休憩。  それにしても風が冷たいので、食べるものだけ食べたらスグに行動開始。  1200m過ぎて草原状の場所があったので、日当たりの良いところで、口琴を出して自然の中での初演奏。  温度が低いのと、風の影響でうまく演奏できない。  でも、やっぱり外で弾くのは楽しい。    1300mを過ぎると雪が多くなり、稜線に出る直前から完全に雪の中を歩く状態になる。  このまま三峰の稜線を丹沢山方面へ歩き、堂平を経由して下山するつもりだった。  しかし、雪の時期に来るのが始めてだったせいか、堂平への降り口を見落として先に進んでしまった。  天王寺尾根経由で堂平でもいいのだが、遠回りになり、堂平へ降りる時にガレ場があることを思い出した。  雪がついていることを考えると、堂平へ直で降りたほうが安全だと考えて、引き返す。  今度こそ降り口を見つけて下山。  少し降りるとすぐに雪が無くなる。  堂平から塩水林道に出て、暗くなってから車にたどり着いた。  今回思ったこと。  やっぱりバリエーションルートは体力的にシンドイ。  最近ぜんぜん山を歩いていないから、相当体に応えた。    あの尾根は、950mから1300m付近までの斜度がきつかった。  やっぱり、前回12月に無理に先に進まなくて正解だったと思った。  斜度がきつくなってるから、引き返して降りてくるとしても大変だったと思う。    エコツアーに登山道以外のバリエーションルートを活用してみてはどうかと思っていた。  だけど、丹沢のバリエーションルートは斜度がキツイ場所が多いから、山の歩き方に慣れて無い人には気軽に参加してもらうのは難しい。  でも、個人的には登山道を外れて、今後も色々と探検してみたいと思ってます。
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