Pocket
LINEで送る

 友人の体調がおかしいので、先週一緒に病院に行ったときの話し。  午前中、総合病院に行った。   簡単に症状を説明すると、「検査をしましょう。」  その検査はすぐには出来ないので後日になるという。  出来れば薬による治療は避けたいということを説明すると、それ以上、症状を聞くでもなく、注意することなどのアドバイスも無く、とにかく検査の結果待ちということに。  症状に苦しんで、不安で弱気になっている友人に対して、この先生は全くもって配慮にかける口調で話し掛けてきていた。  そして、今苦しんでいる患者さんを、「検査は後日」という結論だけ出して帰らせた。  患者の気持ちを理解しようという姿勢はないらしい。  来た場所を間違えたな、と思った。  アタリ、ハズレで言うと、ハズレなお医者さんに当たってしまったんだから仕方が無いと思って、その場を後にした。  友人が嫌がっていたのが良く分かったから、これは別の病院に行った方がいいなと思った。  そこで、別の病院に出掛けた。  今度は、小さな町のクリニック。    ここでも、同じように症状を話す。  すると、今度のお医者さんは、そういう症例を多く見ているのか、あっさりと診断を下した。  あれこれと心配していたけど、それほど深刻な病気ではなかったことに僕は安心した。  だけど、それだけならよかったのだけど、やっぱりと言いますかね。  その後、出来れば薬を飲みたくないと説明すると。  「だったら、早寝早起きをして、規則正しい生活をすることだよ」  「その程度の症状は医学的には大したことない」  「死にはしないのだから」  と先生。  その口調からは、「自分自身で治したいなら、日頃から規則正しく生活をするのは当たり前。」  「わざわざ、分かりきったことを聞いてくるんじゃない」  という気持ちが伝わってきた。  そんな、「当たり前」のことが出来ないから、調子を崩したわけで、そういう人が来るところが病院なんだと思う。  だから、その「当たり前」なことを、患者さん自身が気づきなおして、心と体を癒していくために、適切な形で患者さんに言葉をかけることが大事なんじゃないかなと思う。    症状に苦しんで、精神的に落ち込んでいる人に、「死にはしないのだから」というセリフは、さすがの僕もビックリした。  ってことは、貴方の診ている患者さんのほとんどは「死にはしない」のだから、自分の医者としての存在価値は何?  クスリを出すこと?  ということで、このお医者さんでもガッカリさせられたわけではありましたが、結果的には、どうしたら調子を元に戻せるのかということは良ーく分かった。  しかも、友人にとってはショック療法と言ってもいいくらい、伝わったはず。  正直僕としては、こんなお医者さんではあっても、「早寝早起き」を指摘してもらえて良かったという気持ちもあった。  それは、昨年からずーと僕も伝えていたことだったので。    ということで、自分自身も改めて医者離れが進んでいきそうな気がしている今日のこの頃です。
Pocket
LINEで送る