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 7/28?29に富士山ガイドにいって来ました。    ご家族4名全員登頂、山頂でご来光を拝し、無事下山することができました。  29日2:00起床、2:30赤岩八合館を出発。  満天の星空の中を歩いていきます。  途中、全員でヘッドランプを消してみると、あたりは真っ暗。  見えるのは星空と町の明かりだけ、とても美しい光景に包まれていることに気づきます。  夜空にうっすらと見える山頂には、雲がかかっているように見えました。  ひょっとしたら、富士山の山頂部にだけ笠雲がかかって、ご来光は見えないかもしれない。  このままなら、ご来光は八合目でも見えるかもしれない。    一瞬前進するかどうか判断に迷いました。  でも、いつもどおり富士山を信じることにしました。  「富士山は決して裏切らない」  というのが自分の中で核心になっています。  何度と無く、富士山周辺のフィールドに入ってきましたが、どんなに曇っている時でも、一日の中で一瞬だけでもその姿を見せてくれてきたのが富士山です。  富士山を信じてさえいれば、必ず、美しい表情、景色を見せてくれる。  今回もそれを信じることにしたのでした。  途中、9合目付近で、中学生と小学生のお子さん二人に若干の高度障害の症状が出ました。  休憩をとり、酸素吸引。  そして、なるべく体を暖めるために、さらに着込んで出発。  その後もゆっくりとしたペースで歩きました。  29日4:30頃、山頂到着。  5名で横に並んで山頂の鳥居をくぐります。  そしてご来光を見るために、成就岳方面へ。  山頂は雲に包まれ、時折雲の切れ間から、夜明け前の輝いた空が顔を出します。  風も強く、体感気温は確実に氷点下な状態でした。    小学校高学年の娘さんにとっては、体も小さく、夜明け前の風が吹き付ける富士山頂は相当寒かったはずです。  緊急用に持参していたツェルトを広げ、お母さんと僕とで両脇を固めてツェルトを被り、じっとその時を待ちました。  そして・・・。  やっぱり富士山を信じて良かった!  太陽が東の空に浮かんだ雲海から顔を出しました。  そして、それと同時に風が吹き、山頂を覆っていた雲が流れていきます。  寒い中耐えて待った分だけ、この暖かい日の光を、感謝の気持ちと共に向かえることが出来るんですね。  その後は、寒いので暖かい物を飲もうと山小屋に移動。  再び雲に覆われた山頂は山小屋の中でも体が温まらず、皆さんの体調を考え下山することにしました。  八合目の山小屋に立ち寄って荷物をまとめ、のんびり休憩。  そのあとは御殿場道の砂走りを下山していきました。  すっかり元気になったお子さん二人が、元気に砂走りを駆け下りていく姿に、僕自身もとても嬉しくなりました。  最後は宝永火口を経由して、富士宮の登山口へ。  宝永火口に入り休憩をしたのですがずっと雲に覆われていました。  でも、去り際に少しだけ雲が抜けて、その雄大な姿を見せてくれました。  やっぱり富士山は特別な山です。  僕はいつも、願いを受け止めてくれているかのように感じているのです。  だから、富士山が大好きです。  富士山、今回も本当にありがとう。  
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