歓びの山頂
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毎年お手伝いをさせて頂いている、母校の実習。 今年も五日間、現役の学生達とそして野外学校FOSのスタッフと共に、楽しい時間を過ごしてきました。 今期は何度も富士山の山頂に立ちましたが、学生達と共に立った山頂は特別なものでした。 初日、山中湖に集まり、翌日一合目から登って、ビバークポイントの3合目へ。 翌朝未明、まだ暗い中を出発し、流れ星が降る夜空を見上げながら登る。 上に星空、下に夜景、立ち止まると周囲には不思議な空間が広がります。 7合目手前でご来光を拝し、順調に登っていましたが、8合目を過ぎると薄い空気に少しずつ足取りが重くなります。 それでも、自分自身と向き合い、自分のリズムで一歩一歩確実に登り詰めていく後姿。 学生達の「富士山に登りたい」という純粋な想い。 そして、どんなときも、楽しむ事を忘れない、若さと前向きなエネルギー。 時間をかけてようやく登りつめた山頂は、やはり重みがありますね。 仲間達の「歓び」が伝わってきて、思わず胸が熱くなりました。 登山経験のほとんどない学生達が17名。 うち16名が3合目のビバークポイントから日帰りで登頂できたのでした。 何より、今季最高とも言える快晴の天候に後押しされた一日でした。 9合5尺で皆が無事山頂にたどり着けることを確信すると、心の中から嬉しさが込み上げてきました。 心の中から嬉しくてソワソワする感じ。 初めて得た感覚でした。 山頂を見上げる。 雲の上からの景色はどんなに見てもあきない。 後から聞いた話しで、今回登頂出来なかった1人も、8合目まで登り、充実した時間が過ごせた様子。 それを聞いてますます嬉しくなりました。 下山してきて、宝永第二火口に降り立ったときに皆の表情がとても素晴らしかったです。 ここには載せませんが、集合写真の皆の笑顔は本当に輝いていました。 皆いい顔してます。 こうして、母校の現役の学生達と毎年毎年、縁がつながり続けていて、とても嬉しいです。 講師という立場を超えて、今年も僕自身素晴らしい体験をさせてもらいました。 富士山、みんな、ありがとう。