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7月10.11日の2日間、富士山・富士宮口新5合目からのプライベートガイドを実施しました。

今回は大学時代の友人同士、女性お二人グループ(Oさん、Yさん)のガイドでした。
7月上旬なので天候が不安材料だったのですが、前日に梅雨明けという予想外の事態。
この時期の梅雨明けは近年なかったので嬉しい誤算です。

Oさんは10年前に思い立って参加した富士登山のバスツアーで高山病になって登頂できなかった悔しい思い出があり、今回は10年越しのリベンジで登山を考え、LISに依頼されました。

【1日目】

新5合目に到着して、高度順化のため一時間の滞在をするので、さっそく食堂で腹ごしらえ。
うどんや焼きそばを食べてから少しゆっくり過ごして頂き、出発予定時刻の15分前に車で集合。
準備運動をしてからスタートしました。

Oさんは環境の変化に敏感な体質のようで、今回も登り始めで軽い頭痛が出たため、歩行時は深呼吸をしてしっかり酸素を取り入れて頂き、ゆっくりゆっくり登っていきました。

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元祖7合目から8合目にかけての岩場付近を通過

このあたりから段差が大きい場所が出てきます。
Yさんは週一ペースでジョギングをされていて大丈夫でしたが、Oさんが足を止めて小休止する場面が多くなりました。
今回は二人だけなので、二人それぞれ自分に合ったペースで歩くことが出来たので、私は、二人の間を歩きながら登っていきました。

Oさんは一番後ろを歩きながらも、決して無理をせずに自分のペースを乱していなかったのが後でいい結果につながったのではと思います。

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八合目山小屋脇の雪渓、この時期ならではの風景です。
晴れ空の下、雪渓がまぶしいです。

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振り返ると、16時近くなったため、富士山の裏に沈もうとする太陽
富士山の岩の黒、雪渓の白、コントラストがきれいです。

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雲海をバックに。

この日はゆっくり歩きましたが、それでも予定より30分早く16:30に山小屋に到着。

高山病予防のため、山小屋到着の直後は横にならずに、座ってゆっくりしながら夕食までの時間を寛いで過ごしました。
Yさんは夕暮れの景色を撮影したりしながら、雲上の景色を満喫されていました。

 【2日目】

今回は頂上ご来光ではないため、朝の4時まで小屋で過ごしました。
Oさんは一睡も出来なかったそうですが、無理に寝ようとせず、体を温めて一晩を過ごしたため、頭痛は治まりました。

この日のご来光は4:30頃でしたが、30分前の起床としたのは日の出前の30分くらいが一番空が美しいからです。

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ご来光前に輝く空と大地、雲。
写真中央から右に飛び出しているのが三浦半島、その下に「く」の字に伸びているのが湘南の海岸線。
ちょうど江ノ島も見えています。
この日はご来光前に海が輝いて、とてもきれいでした。

Oさんは朝食を食べる元気もあったので予定通り山頂に向けて5:30に出発しました。

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雲海から頭を出した愛鷹山(左下)と伊豆半島の山々(奥)

ご来光登山と違って眼下の景色を楽しみながら登っていきます。

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山頂が近づくと、登山道の目の前に雪渓が。

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やった!念願の富士山頂に到着です。

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お鉢と剣ヶ峰を眺めながら小休止

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そして、そして!日本最高峰、剣ヶ峰で記念撮影

下山は8合目の山小屋に寄って、預けた荷物をつめ直してから下山しました。

Oさんは下山するごとに元気が出てきて、下りはペースアップしても大丈夫なほどに。
うさぎと亀のお話ではないですが、最初はゆっくりの方が結果的には有利だったりするのが登山のポイントです。

山小屋で眠れなかったのは辛かったとは思いますが、落ち着いて対処することで、時間をかけて高度に体が慣れることが出来たのだと思います。

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宝永火口に咲く「フジハタザオ」
他の植物より一足早く、この時期に一斉に咲くフジハタザオ。
白くて小さい花なので、ピントや明るさの調整が難しく、コンパクトデジカメでうまく撮るのが難しいのですが、今回はうまく撮れました。

今回は梅雨明け直後の好天に恵まれ、最高の富士山日和の2日間。
ご来光、影富士もしっかり見えて、宝永火口でも雲がとれて火口全体の風景が見えました。
雲ってしまうとどれも見れない光景。
ここまで様々な風景を見ることができることは少ないので、私自身も富士登山を満喫できた2日間でした。

登山中に動画も撮影していたので、機会があればUPしようと思います。

 

■追記

参加していただいたYさんとOさんからガイドの感想を頂きました!

Yさんの感想 Oさんの感想

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