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台風一過の青空の下

7月22-23日はKさんファミリーのプライベートガイドでした。
当初は21-22日の予定でしたが、台風6号の影響により21日までは大荒れの天気。
幸い、Kさんファミリーも、私も23日の予定が空いていたので。一日日程をずらして実施しました。

21日の夕方には台風が過ぎて晴れ間が見えるほどに!
台風が来ているので、一時は開催自体を危ぶんだのですが、台風一過で22日は快晴となりました。

青空の下で、登山が始まりました。

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(左)台風が過ぎて空が澄んでいますねー   (右)新7合目で休憩中です

Kさんファミリーは、お父さん、お母さんと、中学生と小学生の兄弟と小学生の妹さん(Tちゃん)の5人家族。
歩き始めは特に、一番小さなTちゃんに負担がかからないように注意しながら歩きました。

ブロッケン現象が!

110722-3.jpg8合目池田館前で見たブロッケン現象

8合目では富士山では見ることが珍しいブロッケン現象が見えました。
実は今期は二回ブロッケン現象を見ることが出来たのですが、もう一回は赤岩八合館の前でした。

この写真の撮影が16:30、夕方が近づき、もう少しで西日が富士山の向こうに隠れるくらいに、
陽が斜めに差し込んで来るタイミングで、なおかつ目の前に霧がかかることでこのような現象が生まれます。

夏は南風に乗って、富士宮ルートでは下から雲が上がってくることが多いですが、
この日は日沢という谷を沿って、ちょうど八合目の小屋の下から湧き上がってきた雲が
山小屋のすぐ下のあたりを通り過ぎた瞬間に、ブロッケン現象となって現れました。

山小屋の前で休憩していた人たちも、山小屋の関係者も当初まったく気づいていませんでした。
私は、太陽の傾き加減と、雲の流れを目で追っていて、「もしかすると」と思って注視していたので、
現象が現れた瞬間に、真っ先に気づいて皆さんに声をかけました。

一瞬の出来事で、長い間見ることは出来ませんでしたが、写真に収めることも出来ました。

北アルプスなどの稜線であれば見えるチャンスも多いかと思いますが、
富士山で見えるチャンスはそれほど多くないですし、そもそも、気づかないでいる人もいるはずです。

今回は好天に恵まれ、なおかつこんなラッキー♪な瞬間にも出会うことが出来ました。

 赤岩八合館へ

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(左)西日を背に、富士宮八合から御殿場ルートへ       (右)夜、北斗七星が富士山頂の上にかかっていました。

LISではいつも、富士宮ルートを八合目まで登ったら、御殿場ルートに連絡する横道を通って、
御殿場の7合8勺、赤岩八合館にとまっています。

この日も17時過ぎに山小屋に到着。
夜をゆっくり山小屋で過ごし、翌日は山小屋でご来光を見ることになっていました。

天気が良くて、星もきれいだったので就寝前にカメラを三脚で固定して、山頂方面の星空を撮影。
ちょうど、北斗七星が輝いていて、寒ささえ気にならなければ、いつまでも外で星空を眺めていたい、
そんな夜でした。

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(左)ご来光直前の山小屋外の光景                (右)陽が登ると大展望が。山中湖が見えています。

いざ山頂へ!

翌朝はご来光の前の時間に起床。
きれいなご来光を拝してから、朝食を食べて、いざ山頂に向けて出発です。

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(左)御殿場ルートの山頂に到着♪       (右)最高峰・剣ヶ峰で私も一緒に記念撮影!

ゆっくりペースで登り、8:40に山頂に到着!
少し休憩してから、最後の一踏ん張りで、馬の背を登って剣ヶ峰へ。
この日は天気が最高に良かったので、展望台からの景色も最高でした。

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(左)台風の後なので、富士川の河口付近の水が濁っているのが分かりました。 (右)湘南の海岸線によーく見ると江ノ島が!

展望台からは西側の展望が良く見えました。
8月の「海から富士山」のスタート地点、富士川と河口付近が良く見え、台風の後なので、河口一帯の
水が濁っているのが良く分かりました。

また、山頂河口を隔てて、成就岳の向こうには神奈川県の湘南海岸がクッキリと見え、さらに良く見ると江ノ島がポツンと見えていました。

下山中も晴天が続く

110723-7.jpg 宝永山(富士山6合目付近)

普通富士山では9時を過ぎると、少しずつ雲が湧きあがってきて、お昼近くには雲の中に入ってしまうことが多いのですが、
さすが台風一過の晴天日は違いました。

下山中も晴天が続き、久しぶりに間近で宝永山の美しい姿を見ることができました。
まるで、宝永山へ続く稜線が、空に向かって伸びるスロープみたいですよね。

下山中は次男のKくんが高山病の症状が出てきたので、お父さんと私とで交代でKくんの荷物を持ち、
Kくんの負担を減らして下山しました。
砂走りのコースに入ると、少し楽に歩けるようになってきて、5合目に戻る頃には元気になっていたので、
安心しました。

小学生くらいのお子さんにとっては、富士登山で高山病になってしまうと、ただ単に「辛かった」だけの思い出になってしまいます。
登山に対して、負のイメージが一生定着してしまってはもったいないので、出来るだけ楽しい思い出になってもらえたらと
いつも思っています。

その後、Kさんファミリーは5人全員がお1人ずつ感想を送って頂きました。
皆さん、ありがとうございました。

いつもお父さんを中心に、アウトドアに出かけたり、昆虫観察をされているようで、
ご一緒に登っていて、仲の良いKさんファミリーの様子が伝わっていて、私自身も楽しく登山をさせて頂きました。

またご一緒に登山出来る日を楽しみにしています。

みち

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