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5月31日~6月1日の二日間で実施された埼玉県立大学の授業で、残雪の富士山に登ってきました。

加藤先生が定員12名で、毎年実施しているこの授業。

夏の富士登山を実施している大学や高校はいくつもあると思いますが、残雪期富士登山を実施しているのはおそらく唯一の試みです。

 

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6月1日夜中、まだ暗いうちに登山を開始。

写真は朝6時ころ、新7合付近で休憩中の学生たち。

 

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ガイドのまじゅと3名の女子学生、チーム「まじゅ」は今回9合目まで登りました。

 

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そして、私(みち)と一緒に登った元気な男子学生5名、山頂の鳥居まであと少し、皆で励ましあいながら登ります。

 

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女子学生3名、男子学生5名、計8名が登頂。

山頂の鳥居でガイドのマサと一緒に記念写真です。

 

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帰路のスケジュールがあり、午後2時には5合目に到着したかったので、11時が下山のタイムリミット。

剣ヶ峰には行かず、記念写真と休憩のみで下山しました。

 

そして、9合5勺までは安全のため、アンザイレンで下りました。

その後は、アイゼンを外して尻セードで高速下山でした。

 

・・・と、ここまでさらっと書きましたが、もう8年も連続して開催しているこの授業。

実は・・・今回が初登頂でした。

1合目から登った年もありましたし、5合目から登ってもタイムリミットや、アイスバーンの影響で、8合目や9合目で下山することがほとんどでした。

 

そもそも、大学の授業ですので登頂することを目的にして実施していません。

みんな、雪山登山どころか、登山自体が未経験という学生たちです。

未知なる自然の中に飛び込んで、そこでどんなことを感じるか、自分自身の体がどんな反応をするのか。

登頂という結果よりも、そこでの体験をその後の学生生活や就職活動などに活かしてもらうことを、一番に考えて実施してきました。

 

今回は”たまたま”天気もよく、雪のコンディションもよく、8名が登頂することが出来たのです。

登頂出来た学生も、9合目までだった学生も、真剣になって登り、全力を使って下山してきました。

下山してきた皆、ヘロヘロだったと思います。

 

富士山に登るという時間の中で、本気になって挑んでいた学生たちに自分自身も刺激を受けた二日間でした。

 

雪山未経験の学生と残雪の富士山に登るということ

もちろん、リスクがありますし、何かあった時の責任はガイドだけでなく主催している加藤先生にも及びます。

それでも、雪の時期の富士登山を体験することの大きな可能性を信じて、野外学校FOSに毎年ガイドを依頼してくださっています。

 

私自身も、FOSのガイドスタッフとして、この貴重な場でガイドをさせて頂けることにとても感謝しています。

 

登山を趣味としていなければ、雪の富士山に登るなんて、11名の学生たちにとって、おそらく一生に一度の出来ごと。
 
達成感と疲労感が抜けた頃に、若い学生たちの心にどんな思い出として、残っていくのでしょう。
 
そんなことを思い浮かべながら写真を見返し、長かった1日を私なりに振り返っています。
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