11/21(金)に映画「ダムネーション」の先行上映を見てきました。
誤解を恐れずに言えば、私自身が登山を楽しむ分には、
ダムが存在しようが、しまいがあまり大きな影響はありません。
ただ、渓流沿いを歩いたり、特に沢登りをする際に出くわす
砂防ダムにはいつも不快な気分にさせられています。
ダムを作ると土砂の流入を防ぐために砂防ダムもセットで作られるので、
ダムの下流だけでなく、上流域の自然も破壊されます。
そして、河口周辺の海岸は土砂の供給量が減り、海岸浸食がどんどん進んでいく。
さらに、ダムからは温室効果ガス(メタンや二酸化炭素)の排出も確認されているため、
必ずしも水力発電はクリーンエネルギーとは言えなくなってきている現状があります。
個々のダムが本当に必要なのか、
メリットとデメリットを考慮して地域ごとに判断していく時代になっていくのかもしれません。
この映画はアメリカが舞台ですが、単に「脱ダム」をメッセージとしたドキュメンタリーに
留まっていなかったことがとても印象的でした。
川や自然を愛する様々な個人が出演していて、
アメリカの自然環境の素晴らしさに見とれ、映像の美しさもあって見応えがありました。
アメリカでのダム建設の歴史も踏まえていて勉強になりましたし、
これからの日本の自然環境がどうあるべきかと考えさせられました。
自然を愛する多くの皆さんに見てもらいたいと思います。