登山ガイドになる前は、登山用品店で長年登山靴の販売を担当していました。
なので、靴選びや靴の履き方などには、私自身、人一倍知識があるつもりです。
ただ、子どもが生まれてから、ずっと靴選びには本当に悩まされてきました。
子どもの足の成長を考えた造りをしていない、安価な靴を選んではいけないというのは知識として分かっていました。
そこで手に入りやすい市販の子ども靴の中では、一番いいかなと判断して、ニューバランスの子ども靴をずっと選んできました。
靴選びをする上では必ずお店で靴の作りをチェックして、インソールでサイズをチェックして選んでいました。
しかし、ニューバランスの靴が「一番まし」という程度で、本当に満足できる靴を選ぶことは出来ていませんでした。
毎日外遊びに出かける保育園に通い、休日は山に出かけ、体力があり、脚力がある息子の足を支えるのに、十分な機能のある靴が売っていないのです。
そもそも、日本で一般的に流通している靴はどれも幅広のモデルばかりです。
欧米型の足の細い子どもが増えて来ているにも関わらず、です。
成長して、足のサイズが大きくなるにつれ、足長で適正サイズを選んでも、踵の大きさが全く合っていないことを感じていました。
そして、昨年の秋くらいから靴の形が悪く、剛性が弱いので、踵が内側に傾きやすい状態になっていました。
息子が歩いたり、走ったりしている姿を後ろから見ていると、明らかに足首が傾く、変な癖がついているのが分かりました。
人間の足は必ず踵から着地します。
踵が広すぎてガバガバ、なおかつ、足首を支えることが出来ない靴ではダメなのです。
ダメというか、靴の形をしていて、靴の役目を果たしていないのです。
だから、まだ裸足で動き回った方がいいくらいです。
これはマズイ!
そう思って、昨年末から信頼できるシューフィッターさんがいる靴屋さんの情報を集めていました。
そして、先日時間が出来たのでようやく、子どもを連れてその靴屋さんに行ってきました。
小田急江の島線長後駅前にある、靴のみやざき さんです。
私たちが住む町からは最寄駅にバスで出て、電車を2回乗り継いで1時間かけて行かなければなりません。
それだけの時間と、交通費をかけて、市販の子ども靴よりも高価な靴を買いにいく。
それってどうなの?
靴屋さんでのフィッティングと靴の試着については、次回詳しく書きたいと思います。
子どもの靴選び(2) 足に合った靴が見つかった に続きます。