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この記事は2015年10月に書いた、「甘い物は食べた分だけ燃費が下がる」の続きです。
 
まだ読んでない方は ↑ の記事を読んでからこちらを読んで頂くと良いと思います。
 
 
さて、この記事を書いてから1年が経ちました。
 
昨年文章化してからますます意識をするようになり、あれだけ甘党だった私がますます甘いものを行動食で食べなくなりました。
 
そうして、一年経った私の体に起こった変化を今回レポートしたいと思います。
 
 
PA042150.jpg
生活クラブのごませんべい これホントにおいしいです。
 
 
甘いものを体が求めなくなってきた
 
昨年の記事では、「甘いものを避けるようになって燃費が良くなってきた」ということを書きました。
 
最初は意識してようかん、大福などの和菓子やチョコレート、クリームパンなどを避けているだけでしたが、次第に甘味のあるものが段々欲しなくなったので、ドライフルーツや甘栗、干し芋、果物も選ばなくなりました。
 
最初は意識して選んでいた状態でしたが、徐々に「甘いものが食べたい」とそもそも思わなくなっていきました。
 
 
また、行動食以外でも、下山した後の車の運転中や日常生活の中でも、比較的好んで食べていたアイスクリームやケーキ、和菓子を食べる機会が減りました。(まったく食べていない訳ではないですよ)
 
間食したくなった時に食べるのはもっぱら煎餅になりました。
 
同じように山の行動食も煎餅が中心になり、その時々で煎餅の種類を選ぶだけなので、行動食選びが楽になりました。
 
 
昼食でもたんぱく質をとる
 
昼食分として持参するのは1日目がおにぎり、2日目以降はパンというのがもともと定番でした。
 
最近はこれに加えて、食べるものが炭水化物ばかりに偏らないように、コンビニで売っている一口卵焼き、茹でたまご、魚肉ソーセージや一口蒲鉾を持参することが増えました。
 
日常生活でも、ご飯をお替りすることより、おかずを食べるようにして、たんぱく質をしっかりとることを心がけるようになりました。
 
こうした食生活の変化で、夏前の時点で昨年よりも体重が5%削減されました。
 
わずか5%でも、体が軽くなった分だけ登山時は確実に動きやすくなりました。
 
そして、体重の変化以外に、もう一つ昨年との違いを実感した出来事がありました。
 
 
確実に燃費がよくなった
 
先月、ガイド仲間と二人で北アルプスの4泊5日の小屋泊まり縦走をしました。
<その時のブログ記事>
 
いつもはガイドとしてお客様と一緒に山を歩いていて、30分から1時間おきに休憩をとっているので分からなかったのだと思いますが、山慣れた仲間と二人だけで、2-3時間休憩をとらずにぶっ通しで歩いたので、自分の体の変化をしっかり感じ取ることが出来たのです。
 
登山中はだいたい朝の6時前に朝食を食べ、今までの感覚だと2-3時間後にはお腹が空いて行動食を口にしていました。
 
確かに今回も9時くらいには軽い空腹感をおぼえるのですが、本当の空腹とは違うのでもう少しがんばって、だいたい4時間後の10時くらいに午前のおやつタイムにしました。
 
そのおやつタイムも煎餅数枚を食べれば十分で、12-13時頃にお昼ご飯を食べました。
午後は行動しても15時くらいまでで夕食が17時か17時半だったので、山小屋到着後に暖かい飲み物を飲みつつ煎餅1-2枚を食べるだけでした。
 
 
先日読んだ山雑誌にも、「行動食は1時間おきに摂取しよう」と書いてありました。
高カロリーなジェルやゼリーはエネルギーとして吸収されやすいものの持続性がないので、「1時間おき」が必要なのだという理屈なのだと思います。
ただ、トレイルランではそれが必要かもしれませんが、少なくとも普通の登山では不要です。
 
トレイルランと登山でのエネルギー摂取は全く別物ですから、トレイルランの方法論を登山に持ち込まない方がいいと思います。
 
 
以前よりも行動食の量が30%は減っている
 
そもそも行動食の量は、登山者の筋肉量、体重とその日の運動量によって、必要量と摂取するタイミング(間隔)が決まってくるものだと思います。
 
昨年から5パーセント体重が落ちた私ですが、これに比べ、食べる行動食の量は30パーセント以上減ったように思います。
(厳密に計測したわけではないですが)
 
行動食を食べる総量が減りましたし、食べる回数が減り、行動食を食べることなく連続で歩行できる時間が長くなりました。
 
その分、山小屋で食べる朝食、夕食の量が増えたかというと、そんなことはありません。
 
残さず食べますし、ご飯お味噌汁もおかわりしますが、食い溜めしているわけではなく、食事量は以前と変わりません。
 
 
しっかりよく噛んで食べる
 
他の方と食べ方に違いがあるとしたら、よく噛んで食べるようにしています。
 
元々よく噛む方だと思いますが、お腹が空いている時などついつい、がっついて食べていて噛めていないかったようです。
 
山小屋の朝食などは出発時間が決まっている中だと特に早く食べることを優先している方が多いと思います。
でも、効率よく消化・吸収するには、噛むことが重要だと考えています。
 
「咀嚼」と「腹持ち」に相関関係はないというのが一般的なようです。
が、咀嚼が不十分だと胃腸での消化に負担がかかり、結果的にエネルギーの吸収効率が悪くなって、運動時は早く血糖値が低下するのではないかと考えています。
 
胃腸の消化能力や、エネルギーの吸収率など、個人差があることだと思いますが、「噛まない」派の方は一度、自分の体で実験してみてはいかがでしょうか?
 
 
行動食の中身と食べ方を見直そう
 
前述した4泊5日の北アルプス縦走登山は小屋泊まりでありながら、訳あって普通よりも重たい荷物を背負っていました。
(最大20キロ位?)
 
さらに一日の行動時間は積算した標準コースタイムのおおむね8割程度で歩いていました。
 
普段ガイドをしている時はゆっくりペースで歩いていますから、それよりも強い負荷がかかる登山で、以前の自分よりも燃費が良くなっていると感じられたのは私にとって大収穫でした。
 
縦走などの長期山行で、行動食の量を減らせると携行する荷物自体が軽くなり、燃費向上の効果は絶大です。
 
皆さんも日常生活のおやつ、登山での行動食の「中身」を見直してみませんか?
 
 
ということで、あくまで私の体験に基づく、主観的な情報ですが役立ててもらえたら嬉しいです。
 
しかし、和菓子好きをブログのタイトルで公言しているのに、和菓子食べなくなっちゃったので、タイトル変えなければいけないかなぁ。
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