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連載シリーズですので、ぜひ順番にお読みください。

  1. 「姿勢が変われば歩き方が変わる」
  2. 「足首・膝が動けば歩き方が変わる」
  3. 「腰が動けば歩き方が変わる」 

さて、前回の記事を書いた後、お正月を過ぎてからはWEBサイトのリニューアル作業に集中的に取り組んでいました。

その分、なかなかブログに記事を書く時間がとれず、連載が中断したままになっていました。

まだ必要な情報が文章化し切れていませんので、連載を続けていきたいと思います。

 

これまでの「まとめ」 - 3つの関節の動きが姿勢を決める

まずは、これまで書いてきた文章をまとめたいと思います。

理想的な重心移動を行って、省エネ歩行を実現させるためには、どのような姿勢で体を動かすかが最重要なポイントとなります。

ただ、どうしても「姿勢」というと、腕の位置や背骨の曲がり具合など、上半身の状態の方に目が行きがちです。

 

しかし、登山における姿勢を決定づけているのは、足首関節(ankle joint)、膝関節(knee joint)、股関節(hip joint)です。

※便宜上「腰」と表現することが多いのですが、これまで「腰を動かす」と説明していたのは「股関節を動かす」ということです。

 

姿勢と言っても登山は常に動き続けています。

ですから、より詳しく表現すると、この3つの関節がどのような角度と可動域で動いているかが、効率的な重心移動(省エネ歩行)が出来ているかどうかを左右します。

前々回の記事で足首の角度を測った時に、その差が10度ほどでした。

ただ、写真撮影時に極端に姿勢を変えて撮影していますので、実際の複数の登山者の足首の角度を測ったとしても5度前後の違いがある程度なのだろうと想像します。

しかし、そのちょっとの角度の差が、急斜面の登りなどで大きな差となって現れますし、長時間の登山を行うと体への負担に差が出てくる要素になります。

 

私の指導している省エネ歩行術は筋力への負担を少なく山を歩きたい方に役立つ技術です。

ここで重要なのは、登山時の疲労具合に影響を及ぼす要素は、歩き方・歩き姿勢以外にも、筋持久力や代謝なども影響してきます。

そのため、どんなに歩き方を改善して、効率的な重心移動(省エネ歩行)が出来るようになっても、登山をする頻度が低くて筋持久力が弱かったり、体質的に代謝が低いと、「疲れやすい」状況は変わらない可能性があります。

登山はその人自身が持っている身体的な「総合力」が問われる運動です。

「自分自身に何が足りないのか」を探し、弱点を少しずつ克服していってもらえたらと思います。

 

ということで、今回は間が空いたので、これまでの解説を整理してみました。

次回は前回に予告しました、足首と腰(股関節)の可動域を広げるためのストレッチ法について触れたいと思います。

山の歩き方講習会で、歩き癖のチャックをしています

LISが開催している山の歩き方講習会では、1人1人の歩き癖のチェックを行っています。

バランス良く、均等に体重をかけて歩いている方は実際には非常に少なく、大半の方は重心のかけ方に「偏り」があります。

偏りが大きい方ほど、それが靴擦れや膝痛などの原因になる傾向があります。

姿勢改善の方法も指導していますので、機会がありましたら、是非、山の歩き方講習会へご参加ください。

登山WEB教室でも膝痛に関して、動画で解説しています

膝痛に関する情報は、文章や写真だけでは伝えにくいので、私が動きながら解説した動画を登山WEB教室に掲載しています。

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