登山をはじめ、アウトドア全般に言えることですが、勝ち負けが存在しません。
クライミングやトレイルランニングなど競技化している部分もありますが、個人的に楽しむ「登山」には勝ち負けはありません。
この登山に「勝ち負けがないところ」、「スポーツのようでスポーツではないところ」が私は好きです。
オリンピックを見ていて、そんな「勝ち負け」について思いを巡らせていたので、そのことを書き留めておきたいと思います。
当然ですが、登山者一人一人の能力に差はあります。
歩くのが早い、重い荷物を背負って歩ける、寒さに強い...など体力や経験、知識量などは人それぞれですよね。
人間誰しも得意不得意があるのは当然なので、一部の能力だけにスポットを当てれば勝ち負けを判断出きるのかもしれません。
ですが、例えば私は、自分より体力がある人や登山経験が豊富な方よりも、自分よりいい写真が撮れる人や自分より上手に文章に残せる人に憧れます。
「登山」には様々なスタイルがあって、その多様性を考えれば、1人1人の登山者に優劣を付けることは難しいなと思います。
何をもって「良し」とするかは、人それぞれで違うからです。
唯一、登山のあり方の良し悪しを判断できる人がいるとしたら、それはその人自身ですね。
「こうしたい」「こうありたい」という理想が明確になっているか、漠然としているかについては個々の差があります。
差があるにしても、一人一人に目指す「登山の理想像」はあります。
当然それはあくまでも自分基準ですから、それを元に他者の行動を判断するのはナンセンスですね。
理想像に近づいているかどうかを確認出来るのは、突き詰めて言うと、本人にしか出来ないことです。
ガイドや登山指導者であっても、その判断は出来ないように思うのです。
私自身、実現不可能のように思える「理想の登山」があります。
辿り着けるか分かりませんが、長い時間がかかっても一歩一歩その理想に近づいて行きたいと思っています。
(どんな理想を目指しているかは、ヒミツです)
理想に向かって、小さな一歩を踏み出し続ける。
それが出来ている人は「みんなが勝者」、と言ってもいいですよね。
よくよく考えたら、これは登山に限ったことではないように思いますし、違う考えを持つ方もいると思います。
今回はいつもと違ったスタイルですが、私の考える登山について記事にしてみました。