いよいよ本の発売日が明日7月16日に迫りました。
amazon では単行本と合わせて、kindle(電子書籍)版の予約も開始しています。
また、楽天ブックスでも単行本と電子書籍版の予約を行っています。
電子書籍は明日16日の0時(今日の深夜)を過ぎると、自動配信されすぐに見ることが出来ます。
おかげさまで、Amazonの予約が順調に入っていて出だしが良いと報告がありました。
電子書籍についてはもちろん売り切れはありませんが、単行本については一時的に売り切れ状態になる可能性がありますので、購入ご希望の方はお早めに予約、ご購入されることをオススメします。
さて、今回は発売を前に、この本の出版に至る経緯や、この本がどういう本なのかを簡単にご紹介したいと思います。
ヤマケイオンライン初の単行本化
皆さんご覧になっていたと思いますが、この本はヤマケイオンラインで月一連載記事が元になっています。
この連載記事を書籍用に再編集し、不足分を加筆修正して一冊にまとめました。
実は出版になる直前にヤマケイオンラインの担当者の方から聞いたのですが、このヤマケイオンラインでのWEB連載を元に書籍化になったのは初めてのことなのだそうです。
私自身は連載の依頼を頂いた時から、せっかく文章化をするならいずれ教科書が作れるようにと、気合を入れて連載を始めました。
最初から全ての文章をまとめて本にすることを前提に、記事を書いていたということです。
おかげさまで、各連載記事はSNSでの拡散など、反響が大きくとても好評をいただいていたので、連載して半年経った頃に書籍化の打診を受けました。
この本が成功例となって、今後ともヤマケイオンライン発の良質な情報発信がどんどん続いていって欲しいと感じています。
丸ごと一冊歩行技術だけに触れた本は、日本初?
これまでも「山の歩き方」がテーマになった本はたくさんありました。
しかし、それは広義の歩き方に触れたもので、ルート選びや装備選び、休憩の仕方や歩行ペース、水分やエネルギー補給など登山の基礎知識全般を解説したものでした。
そのため、過去の書籍の中では歩行技術については数ページ触れられている程度のものがほとんどでした。
しかし、ヤマケイオンライン連載当時から、私は歩行技術だけに特化して記事を書いていましたので、今回の本は一冊まるごと歩行技術のことだけを解説していて、これはおそらく日本初のものです。
世界中を探すと他にもあるのかもしれませんが、とにかく登山の歩行技術だけにひらすら触れている書籍は今まで見たことがありません。
これまで概念的だったり抽象的に解説されてきた内容を、出来る限り関節の動きから細かく解説しました。
まだ書き足りていない部分があるくらいなので、そのくらい、私の講習会は細かく歩き方の動作を指導しています。
今まで行ってきた「山の歩き方講習会」の成果が、分かりやすくまとまっていますので、是非登山に役立てていただきたいと思います。
医事用語監修を「治す!山の膝痛」の小林先生にご担当いただきました
今回の本の内容は医学的な見地から監修してもらうため、「山の膝痛」の本を出版されている小林哲士先生に監修をして頂きました。
先生から監修にあたって「素晴らしい内容」とコメントを頂きまして、頑張って文章化した甲斐があったと非常に嬉しく感じています。
この本は医学書ではないので専門的過ぎて難しくなり過ぎないように注意して編集しました。
登山を趣味にしている方が、文字と写真で分かりやすく理解し、すぐに次の登山で実践できるノウハウをまとめています。
特に本の冒頭に12のチェック項目を設けているので、まずはこれを活用して頂きたいと思っています。
この項目をチェックすると、自身の体のどこに問題となる歩行癖があるのかを確認できるようになっています。
ご自身の問題点を認識しながら読み進んでいただければと思います。
トラブルの原因がどんな歩行癖にあるのかを把握することで、本の中に書かれた情報をより的確に理解が出来るように、そして次の登山ですぐに試せる対処法を見つけやすくなっています。
山の歩き方の教科書づくりははじまったばかりです
これからこの本を元に指導する人が増えるでしょうし、私自身もこの本に沿って講習会をしていきます。
これを機に今まで以上に具体的な歩行指導が、登山界に定着して欲しいと思っています。
そうしてわずかでも膝痛になる人、滑落する人が減ることに繋がれば嬉しいです
歩行指導の場が増え、実績や経験値が増えれば、それを元にさらにアップデートした歩行技術書第二弾が作られたり、ネット上や雑誌メディアでも今まで以上に質の高い歩行技術の記事が増えていくと思います。
その担い手は必ずしも私である必要もありません。
指導者の数が増え、指導の質が上がっていくことで、より安全で快適な登山のすそ野が広がっていく。
そこに役立つ一冊になれたらありがたいです。
是非ともご購入頂ければと思います。
買おうかどうか悩んでいる方は、是非書店で手に取って見て頂けたらと思います。
多くの方に役立つ内容だと思いますので、図書館に購入申請を出すのもいいと思います。
ご覧頂いたうえで、分かりやすかった点、参考になった点だけでなく、分かりにくかった点や、もっと詳しく知りたい点などがありましたら、次回以降の参考にさせていただきたいので、この記事にコメントやamazonなどのレビューを、是非ともよろしくお願いします!