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今年の富士山ガイドで感じたことを、Twitterに投稿していましたので、これを元に記事化しました。

呼吸をしやすくするには、肩に負荷をかけないこと

登山に慣れていない方、体力に自信がない方、高齢者や子どもが富士登山をする場合は、標高3000mを超えた気圧が低い(酸素が薄い)場所で呼吸がしやすくするのが重要です。

良く言われているのが、歩行ペースや呼吸法に注意を払うことですが、忘れがちなのが荷物を軽くすることです。
宿泊した山小屋に不要な荷物を置いて、肩に負荷がかからないウエストバッグに水分と雨具などを入れて山頂に向かうのが理想的です。

両肩にかかる負荷があるか、ないかで、高所では呼吸しやすさが断然違ってきます。
ですからウエストバッグがおすすめなのと、ザックを背負う場合は
「腰で荷物を背負える」ことが重要なのです。

ただし、ウエストバッグを付けたまま、バックパックを背負うのは避けましょう。

偶にこの「二重にウエストベルトを締めるスタイル」の方がいらっしゃいますが、結果的にバックパックの負荷が肩にかかりやすくなりますので注意しましょう。

腰で背負える登山用のバックパックが◎

日帰りハイキング用のデイパックと、山小屋宿泊を想定した登山用パックでは、ウエストベルトの造りに歴然とした差があり、肩にかかる負荷が異なる分だけ、呼吸しやすさに差が出てくるのです。

そして、自分の体のサイズに合っているバックパックをお店で試着して選ぶようにしましょう。
また、
 腰に負荷を乗せて背負えるように正しくベルトの長さを調整しましょう。

「ウエストベルト」とは言いますが、腰のくびれている部分(ウエスト)で締めるのではなく、腰骨(ヒップ)を包むように締めることも重要です。
ウエストを締めつけてしまうと、腹式呼吸がし辛くなってしまいます。

富士登山ではウエストベルトがしっかりしているデイパックなど、25L以下のバックパックを選ぶのが理想的です。

富士山のように、山小屋で飲み物も食料も変えるような山に行く時に、30L以上のバックパックは不要です。
(もちろん、ご家族の分の荷物を持つ方は容量の大きいものが必要です。)

登山用品店で、「富士登山用」として30-35Lなどの容量の大きなバックパックを勧められるケースがあるかもしれません。
体力に自信がある方はそれでもいいかもしれませんが、体力に自信がない、登山経験が少ない方は、惑わされずに、30L以下のバックパックを是非選んで頂ければと思います。

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