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10月5,6日(土日)で山と溪谷社が主催して開催された、「山モリ!フェス」に参加して来ました。

ヤマケイオンラインで連載を行っている御縁で、担当者の方に依頼を頂いたのが5月末のことでした。

出演自体はお断りする理由は無かったのですが、正直1時間という短い時間で講習を行ったことがなかったので、どこまで内容を凝縮してお伝え出来るかどうかというのが不安でした。

ただ、連載を行っている以上は、「読んだだけでは分からない」という皆さんに、直接話してお伝えする機会は必要ですし、1時間枠の中で要点を語り切れるように努力してみるのも大事な経験になると思ってお引き受けした次第です。

終わってみれば意外となんとかなったと思っていて、参加された皆さんの表情や感想からある程度はお伝え出来たと感じています。
また、短く要点を絞ってみた結果、伝え方にも少し新しいスタイルが出来上がったような気がしています。
それでも、やっぱり1時間半は欲しいなと思いましたが(^_^;)

 「もっと詳しく知りたい」と思った方は、ほぼ毎月「山の歩き方講習会」を開催していますので、是非ともこちらへご参加頂ければと思います。

山モリ!フェスの講演・講座ではお伝え出来なかったこと

私が指導している「重心理論」は陸上競技や他のスポーツ指導と比較するとそれほど珍しいものではありません。

 ただ、登山の世界で今まで重心と姿勢、動作、筋肉の動きを説明する人は皆無でした。
なので他分野の情報を学びつつ、登りと下りで異なる動きを合理的に説明出来るようにしてきました。

特に他のスポーツでは下りでスピードを制御する運動がないのであまり参考になりません。
 スキー・スノーボードは板を使ってターンをしながらスピードを制御するので、山の下山とは全く体の使い方が異なります。
そのため、下りに関しては登山独自の運動理論が必要でした。
私が講演・講座で行った下山の重心移動や体の使い方の解説は完全オリジナルの「野中理論」です。

ただ、多くの登山者が膝を痛めず、滑落せずに歩けるのが一番だと思っていますので、この理論を自分だけが指導するものしたいとは思っていません。
そのため、今後とも持ってる知識はどんどん文章化して行くつもりです。
私から聞いて理解したら、今度は皆さん自身に普及してもらいたいと思ってます。

ガイドさんや指導者の方は、同業者の講習会には参加しづらいかもしれませんが、こちらとしては一向に構いません。
是非、講習会にご参加ください。

「重心が正しければ、安全に転べる」

滑落は下山時に多いので、下山で安全に転べる重心の置き方が登山界の常識になって欲しいと思ってます。

柔道を習った人が「受け身」が出来るのが当たり前なのと同じように、です。

10年、20年先になるかもしれないですが、必ず普及させたいと思っています。

上手く転べる人が増えれば、滑落遭難は確実に減ります。

そのためにも、是非、皆さんのお力をお貸し下さい。

 

役だった、参考になったポイントは、是非、積極的に拡散してください

そして、分かりにくかった部分や質問は、フィードバックして頂けるとさらに理論に磨きがかかり分かりやすいものになっていくと思っています。

 

6日の室内講演の様子

 

5日の実践講座の様子(フラット歩行を実演しているところ)

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