先週は急遽ラジオ出演が決まったため、ブログの更新が出来ませんでした。
一週間後になりましたが、地図読み講習会のレポートです。
今回の地図読み講習では楽しく、分かりやすく、をテーマに実施しました。
地図読みは苦手な人にとっては異言語のようなもの。
分かっている人には、何も難しいことではないのですが、分からないからこそ、教えてもらってもチンプンカンプンな場合があります。
でも山を楽しむための技術なので眉間にシワをよせて学ぶのは本末転倒です。
ですから、初心者の方でも分かりやすいように、出来るだけ噛み砕いて講習を実施しました。
谷峨駅に集合後、谷峨駅周辺が見渡せる場所で、早速読図の基本である「整置」を実演してから歩き始めました。
読図の基礎中の基礎、「整置」をこの日はとことん反復しながら歩きます。
初心者の方は、「磁北線」とか難しい話をすると混乱してしまいます。
そのため、LISの初心者向け地図読み講習では、真北と磁北の偏差は抜きに講習をしています。
なので、この日に歩きながらしたことは、
1 整置をする
2 進路の方向を確認
3 当面歩く場所の地形の特徴を確認する
この3点だけ。
シンプルなので反復することで少しずつ慣れて行きます。
そして、要所でこの3ステップを繰り返しながら現在地確認をしながら歩きます。
分岐点などで、ひたすら整置を繰り返す。
右の赤ボールペンが指している方向(右斜め上)に、大野山の山頂があります。
さらに、今回お伝えした読図力UPのためのトレーニング法として、自分用の地図の作る方法をお伝えしました。
1、 地図を拡大コピーする
今回は分かりやすく、山と高原地図を200%に拡大して見やすくしました。
2、 高低差を分かりやすくする
等高線ごとに色分けをして塗ることで、地形の立体感が分かりやすくなる方法を伝えました。
3、 尾根と谷を書き込む
尾根を実線―
谷を破線‐‐‐
で地図上に書き込んでいくことで、地形の立体感を分かりやすくする。
この場合、谷を水色、尾根を赤系の色などで色分けするのでも構いません。
初心者の方には、どうしても地図の中の等高線を見てもどこが低いのか、どこが高いのか、谷と尾根の違いが分からないため、同じ地図を見ていても、頭の中で理解できている情報量が少ないために道迷いを起こしやすくなります。
地図を見ながら地形を理解することは「慣れ」が必要ではありますが、理解するポイントをお伝えしたことで、皆さん、「なーるほど」と感心してらっしゃいました。
等高線で少しでも地形のことが分かってくると、自分が今まで如何に地図が読めていなかったのか、痛感するんですよね。
大野山山頂にてお昼を食べました。
写真は山頂近くの放牧場にいた牛さんです。
山頂にて記念撮影!
私自身が、楽しく学んでほしいと思って実施した成果、皆さん和気あいあいと会話を楽しまれてました。
早くも次回開催の要望を頂いたので、3か月に一度程度と考えていましたが、前倒しで実施するかもしれません。
今回、満席になってしまって残念ながら参加できなかった皆さん、次回開催にご期待下さい!