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 野外教育に携わりたいと長らく考えてきた僕にとっては、現時点で優先順位三番目ではありますが、本来はこの事業が一番やりたいと考えています。  ただ、ラブリーと共に生活している以上、積極的に展開することが難しく、現状で可能なのは、近郊での日帰り企画くらい。  僕のホームグラウンドの丹沢山域で、動物や植物など季節と地域を選んでテーマを決めて、エコツアーなどのイベントを行うことが出来たらと考えています。  登頂だけを目的としたガイドや、技術のハウツーを教えるためのスクールを開くことは考えていません。  あくまでも、自然観察指導員として、自然を見つめる場を提供することと、コーチングのスキルを活用して、仲間や自分自身とのコミュニケーションの場を提供したいと考えています。  また、どんな時でも、自然というフィールドを生かしたいので、機会があれば、家庭教師事業の中で自然体験や野外教育を取り入れて行きたいと考えています。  さらに、パーソナル・コーチングにおいても、キャンプ場などを活用して、時に、焚き火を前にして、清流の流れを横目にリラックスした場で、コーチング・セッションを行うことを考えています。  既に、日帰りハイキング、ナイトハイク、スノーシューなどのインストラクターをした経験があるので、その経験を生かして、どのようなオリジナリティのあるイベントが、丹沢で行うことが出来るのかこれからも考えていきたいと思います。  僕オリジナルの企画案を一つここで披露しておきます。  それは、「現代版大山詣」を復活させてみたいと思っています。  江戸時代に庶民の間で流行した富士山や大山などに登る山岳宗教・修験道の伝統を現代版として蘇えらせてみたいと思います。  交通機関を利用せずに、徒歩で大山を目指し、麓の古民家やお寺などに宿泊して、大山に登る。  夜中に登山を開始して、明け方山頂からご来光を見るというコース。  観光地化してしまった富士山とは異なり、大山の登山口は今も風情が残っていて、このような企画を行うのに相応しいと考えています。  また、富士山のように標高こそ高くないものの、その分、高山病など身体的負担が少なく、それだけ体力に自身の無い登山初心者でも安心して参加することが出来ます。  それでいて、山頂からは晴れていれば、相模湾、横浜、そして東京都心と素晴らしい景色を味わうことが出来ます。  そこは、樹齢100年以上のスギやモミツガの大木が鎮座する、信仰の山。  ケーブルカーがあるため、日中はハイカーが多く訪れますが、夜間からのご来光登山を行うことで、大山がもつ自然の奥深さをしっかりと味わうことが出来ると考えています。  今も、大山には修験道の白装束を来て、登山をしている人がいます。  参詣の宿坊の導師さんが、伝統にのっとって行っているのだと思います。  ただ、出来れば、神道だとか仏教だとかといった宗教・宗派にとらわれずに、誰でも気軽に参加出来るように、少し宗教性を廃した形で企画を行いたいと考えています。  キリスト教徒でも、イスラム教徒でも、大山という「山の神」を感じる気持ちがあればどなたでも参加して欲しいのです。  もちろん、伝統を無視しようというわけではありませんよ。  話しは飛びますが、世界遺産に指定されているスペインの「サンチャゴ・デ・コンポステーラ巡礼の道」はヨーロッパのカソリック三大聖地の一つサンチャゴ・デ・コンポステーラの大聖堂へ通じるいわゆる「お遍路」です。  日本の四国お遍路などの霊場巡りではお寺でご朱印を押してもらいますが、このスペインの巡礼路では教会だけでなくホテルやレストラン、お店がスタンプを押してくれるのだそうです。  そして、ゴール地点にスタンプを持参することで、巡礼の証明書が発行されるのだそうです。  日本でも熊野古道が世界遺産(文化遺産)登録がされていますが、世界遺産というとどうしても、知床や白神もそうですが、観光化しすぎて、入山者が増えすぎたことでの問題も起きています。  なので、僕は人が多く集まる企画をしたいのではありません。  ただ、お遍路や巡礼路といった世界や日本各地の伝統文化復興を見習いたいのです。  そして、「大山詣」こそ、江戸時代から日本人が行ってきた「エコツアー」とも言えると思うので、「現代版大山詣」が復活することで、東京・横浜など都心に住む人々が、身近な場所で自然に触れる新たな機会を創造することになると考えています。  まとまりがない、文章ですみません。  この大山企画、やったら結構面白いと思うんですがね。  まずは自分が、何日かに分けて、渋谷辺りから旧大山街道を経て、大山まで登ってみようかな。
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