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本日、6月28日(金)19:54~22:48
テレビ東京「所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ」にて

お笑いトリオ「我が家」の杉山さんをご案内しました「富士下山コース」についてご説明します。

★放送内容についてはコチラ⇒

 

富士下山コースの概要

このコースは富士宮口5合目から宝永山・大砂走りを経由し、須山口1合(水ヶ塚公園)に下りてくるコースです。

山頂まで登らなくても、富士山の自然・文化を体感できる素晴らしいコースです。

 

宝永火口から宝永山山頂までの区間など、一部登りがあり、標高差約300mほど登って宝永山の山頂となります。

宝永山山頂(2,693m)からは、晴れていれば360度のパノラマ、大展望を楽しむことが出来ます。

また、宝永火口は、富士山の中で唯一火口の中を歩けるスポットです。

夏は晴天でもお昼近くなると雲が湧いてくるので、山頂からの展望を楽しみたい方は、朝早くから登山開始することをオススメします。

午前9時頃までに山頂に着くと、雲が湧く前の展望を楽しめる確率が高いと思います。

 

下山は宝永山を越えて、反対側の御殿場ルート「大砂走り」を下ります。

「大砂走り」は富士山の山域の中でもっとも広範囲に、砂と小石が混ざった砂礫地帯(火山性荒原)が広がっている地域です。

この砂はとてもクッション性が高いため、足腰への負担が軽く、大股で歩くことが出来、「一歩で3m進む」などと表現されています。

 

宝永山の馬の背下辺りから、旧2合8勺の気象庁避難小屋あたりまで、コースタイム35分ほどの区間が最も砂の量が多いです。

特に、馬の背下から15分ほど歩いて下ったあたりから先が斜度が急になっています。

そのため、35分の区間の中の後半20分ほどが、最も大砂走りを楽しむことが出来る場所になります。

山頂まで登った後だと、走る元気はないかもしれませんが、この富士下山ルートを歩くなら比較的体力にゆとりもあると思います。

走ったり、スキップしたり、思いっきり楽しんで下さい。

ただし、スピードが出過ぎると停まれなくなって転倒しますので、注意して下さいね(^.^)

 

旧2合8勺の避難小屋から先はそのまま御殿場ルートを下りれば、1時間で御殿場口新5合目の駐車場です。

須山口下山道は、これとは異なるルートとなり、小屋脇から斜面を斜めに下っていきます。

ただし、このルートは一般ルートではありません。

通行する登山者が少ないため、足元の踏み跡が途中で途切れていることがあります。

道標が立っていますが、濃霧時など見えなくなりますので、地図とコンパスで読図が出来る方と一緒に歩いて下さい。

 

須山口下山道をこのまま下りていくと、2合目にあたる四辻、幕岩付近を通って1合目の須山御胎内に至ります。

(途中、双子山(二ツ塚)や幕岩に立ち寄ることも出来ます)

須山御胎内は、今回の世界遺産登録で須山口登山道として構成資産に登録されている箇所です。。

信仰登山の歴史を物語る、貴重な史跡ですので是非立ち寄って、お参りをしてから帰られては如何でしょうか?

須山御胎内から水ヶ塚駐車場までが40分ほどです。

 

須山口下山道を下りてくるコースは非常に迷いやすいルートですので、地図とコンパスが使えない方は無理せず御殿場口新5合目に下山して下さい。

御殿場口新5合目まで下りても、水ヶ塚駐車場まで歩いても、どちらも宝永山付近から下ってくる標高差は約1,200m。

5合目からの下山を楽しむオススメルートです。

 

富士下山時の注意点

ただし、番組でもお話しましたが、山頂に行かないにしても、登山であることに変わりはありません。

山頂に向かうコースと違って登山者が少ないので、道にも迷いやすいです。

 

また、最高到達点の宝永山山頂は2700m。

麓の気温とは、10-15℃くらい寒いです。

必要な登山装備や夏でも防寒用の上着を準備して、安全に楽しんでください。

 

おすすめの時期は7月中旬の梅雨明け~10月中旬頃です。
 
6月も雪が無くなれば歩けるのですが、雪解け直後は宝永火口内で落石が多くなります。
 
そのため、なるべく入山は避ける方がいいと思います。

 

富士下山など富士山麓を楽しむツアー

Nature Guide LISでは代表の野中が富士山の自然が大好きですので、年間を通して富士山でのガイドツアーを実施しています。

 

まず、今回ご紹介した大砂走りを歩く富士下山ツアーは毎夏開催しています。

★参考 「富士山麓・1Dayトレッキング・夏編」

富士山を下山するルートは複数ありますので、夏以外に開催する時もありますし、またご依頼に応じて企画することも可能です。

★参考 「日帰りプライベートガイドツアー」について

 

また、夏期は「1合目からの富士登山(イチフジ)」ツアーを実施しています。

山麓の緑豊かな森を抜けて山頂まで登り、大砂走りと須山口下山道を下山します。

須山口は有名ではないですが、富士山の中でもっとも自然が豊かで変化に富んだコースだと思っていますので、このルートをガイドするツアーが他にないのが本当にもったいないです。

(富士登山ツアーと言えばほとんどが5合目から、1合目からのツアーは富士吉田ルートが大半ですからね。)

 

他にも LISでは四季を通じて富士山麓の自然を楽しむ日帰りツアーや講習会を実施していますので、ツアーの最新情報をお知りになりたい方は、LISのWEBページをご確認ください。

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