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機能性

まず、登山靴を選ぶ際にもっとも重要なのは「機能性」と「相性」です。
そのため、最初からデザインで選ぼうとしたり、お気に入りのブランドの物を買おうとするのは大間違いです。
機能性を選ぶ上でのポイントは、自分が行う登山のスタイルに合った機能を把握することです。

例えば日帰りハイキング用とか、テント泊縦走登山用とか、トレイルランニング用など、用途によって必要な機能は変わってきます。
出来れば、知り合いの情報やインターネットなどから、自分が求める靴を扱っている複数のブランドの情報を入手しましょう。
そして、様々な靴のラインナップから、その特徴を掴み、数点の候補まで絞り込んでからお店に試着に行くと良いでしょう。

ただ、これから登山を始め初めようと思っている人には、靴の特徴の違いが結局どのような結果をもたらすのか、イマイチ理解しにくいこともあると思います。
そんな時は、迷わず登山専門店で店員さんに聞いてみましょう。
スポーツ系の量販店では専門知識のあるスタッフがいない、もしくは少ないことが多いので、実際に買うかどうかは別にしても、まずは登山専門店に相談してみるのが一番です。

登山専門店は、登山をしている店員さんが多いので、経験談など、とても参考になる意見が聞ける場合が多いです。
たまたま、質問した店員さんがあまり詳しい人では無さそうだと感じたら、遠慮せずに「誰か他に詳しい方はいますか?」と聞いてみましょう。
専門店なら、こういう場合も快く対応してくれるはずです。

機能性を判断するポイント

  1. アッパー(靴の生地)の素材(革かナイロンか?)と硬さ
  2. 防水性、透湿性(濡れるか?ムレるか?)
  3. ソール(靴底)の硬さ(硬いか柔らかいか?)
  4. ヒールカップ(かかと部分)の作りはしっかりしているか?
  5. 長い使用や耐えられる素材、作りなのかどうか?「耐久性」

特に革製の登山靴になってくると、靴底の張替えが出来るものが多くなります。
価格が高い靴の場合は、修理対応が出来る靴なのかどうかも確認してください。

相性

「機能性」と並んで重要なポイントは、その靴が自分の足に合っているかどうかということです。
自分自身の足型や足癖に合った靴を選ぶために大切なことは、複数の靴を試着することと、 相性やフィット感について分からないことは専門知識のある人にアドバイスを受けることです。
知り合いなどに登山靴に詳しい人がいなければ、前述のように登山専門店に相談するのが一番です。

また大きな登山用品専門店には必ず、登山靴販売の専門スタッフがいます。
登山靴のフィッティングは入社したての新人社員よりも、長年勤続するアルバイト店員さんの方が上手だったりします。
登山靴はあまり値引きにならない商品でもあるので、どうせ購入するなら的確なアドバイスをしてくれるお店で購入しましょう。

相性を判断するポイント

  1. 靴の足型はどうなっていて(幅広?幅狭?甲高?)自分の足に合っているか?
  2. 指先以外をフィットさせることが出来ているか?(歩いて踵が動かないか、甲の部分を触って生地が内側に凹む隙間がないか?)

 「相性」はインソールや靴下を変えたり、靴紐の通し方、締め方を変えてみることで、靴自体を調整して履き心地がよくなる場合はあります。
ですので、このような「もう一工夫」に関するアドバイスを親身になって教えてくれるお店を見つけておくと、購入後も相談に乗ってもらえるので良いです。
登山靴販売の経験者としては、その人に合った靴を選ぶことももちろんですが、 いかに「ピッタリ」に近づけられるかを細かいアドバイス出来るかどうかで、専門店の店員さんの力量が問われると思っています。
とにかく、歩行を支える靴ですから、良い靴が見つかるまでじっくり選ぶことが一番です。

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