先週、丹沢の鍋割山へ平日プライベートガイドで、初心者の女性の方をご案内してきました。
以前から年に一回程度歩いていたそうですが、今年「にっぽん百名山」のテレビ番組を見て、再び山に登りたくなったとのこと。
歩き方や地図の読み方などをレクチャーしながら、初冬の鍋割山を歩いてきました。
登山口となる表丹沢県民の森駐車場は、平日の早朝でありながら数台の車が停まっていました。
さすが、表丹沢でも人気のある山ですね。
林道を歩いて二俣まで歩き、そこから後沢乗越経由で山頂を目指しました。
この日は天気が良かったので、後沢乗越から稜線を登っていくと雪を被った富士山が出迎えてくれました!
時折冷たい風があたりますが、天気も良く、風も強くはなかったので快適な登山日和でした。
講習を交えながら歩きましたが、快調に歩けて11時に鍋割山山頂に到着!
鍋割山荘前には鍋焼きうどんの幟がはためいています。
ゲストの方も、私も朝が早かったので、11時ですが早速昼食を食べることに。
昼食はもちろん、鍋割山荘名物の・・・
そう、鍋焼きうどんです。
私たちが注文して、食べている間でも平日でありながら登山者が次から次から到着し、鍋焼きうどんを注文していきます。
もはや、ここに登って来て鍋焼きうどんを頼まない人の方が少ないのかもしれません。
昼食のあとは、山頂からの展望を眺めながら、地図読み講習と歩き方の講習をしてから、出発。
鍋割山から小丸までの鍋割山稜を歩いていきます。
多少のアップダウンはありますが、冬枯れの稜線を、天気の良い中で歩くのは気持ちいいですね。
稜線から北側を見ると、臼ヶ岳、丹沢最高峰の蛭ヶ岳、棚沢の頭、不動ノ峰、丹沢山と続く、丹沢主脈の山々が青空のもとに一望出来ました。
小丸尾根の分岐点から下り始めると、一気に急傾斜を下ります。
途中、下り方のポイントをレクチャーしながら下りていきました。
私は、山の歩き方を解説する際に必ず「ナンバ歩き」のお話しをしています。
普段私たちは、右足を出す際には左手を出して歩きます。
逆に、「ナンバ歩き」は分かりやすく言うと、手と足を同時に出す★歩き方です。
★性格には手を大きく振らないので、右肩と右足が同時に動く形になります。
明確な証拠はないようですが、江戸時代以前の日本人は皆ナンバ歩きだったと言われています。
時代劇の中でお侍さんの動きを例に話をしていると、時代劇好きのゲストの方だったので「確かに!」と納得されていました。
ガイドをしていて、なかなか時代劇の話で盛り上がることは少ないのですが、私も歴史好きなので面白かったです。
今回はマンツーマンのガイドだったので、普段山を歩きながら疑問に感じていることなどを、歩きながらたくさんご質問を頂きました。
是非、今回お伝えした内容を活かして、少しずつ山登りの世界を広げていって頂ければと思います。