丹沢の自然を守る
今日は、一年に一度の丹沢自然保護協会の総会だった。 定期的に、山の湧き水を汲みに行っているので、久しぶりというほどではないが、お昼前に車で秦野に向かった。 戸川公園の中のビジターセンターで一時から総会、その後「丹沢フォーラム」と題して、丹沢大山総合調査の関係者の研究報告があった。 丹沢を愛する僕としては、丹沢に住む生き物や、生態系のことについては少しでも詳しく知りたいので、内容はとても興味深いものだった。 一つは、ブナの立ち枯れに象徴される丹沢の森林劣化に関する話し、もう一つは丹沢に生息するサンショウウオの話しだった。 関東大震災による山崩れで、急傾斜地では今でも土砂が流出し続けている。 しかし、そのことよりももっと大きく森林の荒廃に影響しているのが、ニホンジカの問題なのだそうだ。 もともと鹿は平野に住む生き物だが、山麓の都市化によって住処を失った鹿が、居場所を求めて今や丹沢の稜線近くにまで住むようになっている。 首都圏の近くにあって貴重な自然が残る丹沢。 それゆえに、鹿たちはここに逃げてくるほかはなかったのだろう。 東丹沢一帯は鹿が過密状態で生息しているため、食害の影響が大きく現れていて、林庄の草が食べつくされると、森林の土壌は雨で流出しやすくなり、さらに、土壌が流出することで、森の木々は弱っていく。 さらに、杉・ヒノキの人工林では、需要がなくなり林業の衰退が進んだため、手入れがされずに放置されるケースが多くなったことで、荒廃している森が増えているのだそうだ。 こうした、丹沢の森林の悪循環はそう簡単には歯止めをかけることが出来ないようだ。 最近、丹沢に入ることは少なくなったが、次回入るときは、今までとは少し違った視点で歩いて見たいと思った。 フォーラムのあとは、大好きな渋沢駅前の阿闍梨でらーめんを食べて帰ろうと思ったのだが、あいにく今日は臨時休業だった。 ここのラーメンは、渋沢での生活の中で唯一(?)の外食ご馳走メニューでした。そんくらい、美味しいのです。 んー、残念残念と思いつつ、ついでに、懐かしいダイクマなど、近くのスーパーに立ち寄り、買い物をして帰りました。
「すごい雨ですね。」