唐松岳山頂近くの斜面、八方尾根は部分的に急な斜面がある ピッケルが必要だと呼びかけられていること、その意味 今年のゴールデンウィークは残雪の富士山と残雪の唐松岳でのガイドツアーを開催しました。 この時期の森林限界を超える山はピッケルが必要な状況であることが多いのですが、毎年のようにノーピッケルの登山者を見かけます。今年の富士山でも、ピッケルなしにダブルポールで、チェーンアイゼンの登山者に出会いました。7合目付近で出会っただけで、その後どうしたか分かりません・・・
「雪山登山に関する知識」の記事一覧
客観的・具体的な判断がなければ「安全」ではない
今回の那須での雪崩事故は若い命が多く奪われるとても痛ましい事故でした。 今後はこの事故の的確な検証が行われて、登山界全体に雪崩リスク対策の知識・技術がより一層普及するきっかけになってほしいなと願います。 昨今はバックカントリー・スキーやスノーボードでの遭難や雪崩事故の報道が多いですが、全体的には雪山登山者よりもバックカントリーをする方々の方が雪崩対策の講習会の受講率や装備の携帯率が高い傾向があります。 滑走をする方たちの方がリスクの高い斜面に入るという現実・・・
雪山をはじめるにあたって大切な3つのこと
今冬から雪山デビューをしてみたい方、 すでに雪山は自己流で始めている方へ、 雪山を始めるにあたって重要な3つのポイントをまとめてみました。 (1)正しい技術を学ぶ 安全な斜面で滑落停止動作を練習する 雪山登山ではピッケル・アイゼンを使用して、安全に歩くための雪上歩行技術を基礎として、身に付けるべき技術がたくさんあります。 雪上での休憩の仕方、服装の調整といった初歩的な知識に留まらず、滑落停止技術、耐風姿勢、ルートファインディング、グリセード、・・・
富士山の残雪期登山の注意点
富士山の夏山シーズン(山開き)は7月になってからですが、 ゴールデンウィーク直前に富士山スカイラインが開通し、 富士宮口5合目に車で入れるようになります。 富士宮口5合目の様子 そこで、4月下旬頃から残雪期富士登山の ベストシーズンを迎えます。 「雪の富士山」と聞くと、 とても厳しい雪山登山のイメージがあるかもしれませ・・・
雪崩注意報は登山には関係ない?
春の足音が聞こえ始め、暖かい日が増えてくると、 天気予報では「雪崩注意報」が発令される日が多くなります。 場合によっては、「多い」というよりは、 「ほぼ毎日注意報発令中」という方が正しいかもしれません。 そもそも、雪崩注意報は気象庁が都道府県の予報区単位で発令するものです。 また、注意報はあっても警報はありません。 実際に山の積雪状態は、標高や斜面の向き(方位)によって大きく異なりますが、 気象庁の予報はそこまで細・・・
【ご質問頂きました】雪山に登ってみたいのですが・・・
メルマガ読者の方から、メールを頂きました。 他の皆さんにも参考になる内容と思い、許可を頂いて一部内容をご紹介します。 「いつもメールマガジン拝読しています。 横浜市のMと申します。 雪山に登ってみたいのですが、仕事の都合で年度末まで忙しく、参加できません。 4-5月の残雪期でも雪山講習は実施されるのでしょうか? また、初心者が残雪期から雪山を始め・・・