「遭難救助・遭難防止」の記事一覧

シートベルトのない車

登山ガイドが教えるweb教室 登山道具について 遭難救助・遭難防止 雪山登山に関する知識

唐松岳山頂近くの斜面、八方尾根は部分的に急な斜面がある ピッケルが必要だと呼びかけられていること、その意味 今年のゴールデンウィークは残雪の富士山と残雪の唐松岳でのガイドツアーを開催しました。 この時期の森林限界を超える山はピッケルが必要な状況であることが多いのですが、毎年のようにノーピッケルの登山者を見かけます。今年の富士山でも、ピッケルなしにダブルポールで、チェーンアイゼンの登山者に出会いました。7合目付近で出会っただけで、その後どうしたか分かりません・・・

【ココヘリ】 割引加入キャンペーン

登山に役立つ豆知識 遭難救助・遭難防止

山での「もしも」に備える会員制捜索ヘリサービス 【ココヘリ】 【ココヘリ】は遭難者の居場所を上空からヘリコプターで特定し、素早い救助へつなげてくれる捜索サービスです。 重さわずか20gの発信機型会員証を携帯しておくだけで、最長16km先からでも電波を捉えることが出来るので、上空からピンポイントかつ短時間に遭難者を発見出来る仕組みです。 過去1年間では、発信機不携帯の1件を除いて、全てが捜索して解決済みという実績からも、その有効性が示されています。 &nbs・・・

客観的・具体的な判断がなければ「安全」ではない

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今回の那須での雪崩事故は若い命が多く奪われるとても痛ましい事故でした。 今後はこの事故の的確な検証が行われて、登山界全体に雪崩リスク対策の知識・技術がより一層普及するきっかけになってほしいなと願います。 昨今はバックカントリー・スキーやスノーボードでの遭難や雪崩事故の報道が多いですが、全体的には雪山登山者よりもバックカントリーをする方々の方が雪崩対策の講習会の受講率や装備の携帯率が高い傾向があります。 滑走をする方たちの方がリスクの高い斜面に入るという現実・・・

登山の「ルート定数」知っていますか?

登山に役立つ豆知識 遭難救助・遭難防止

登山の「ルート定数」って知っていますか? まだ登山者の間でも認知度が上がっていないかもしれませんが、 今後登山界で普及していくと思っているので、ご紹介したいと思います。   「ルート定数」とは、特定の登山ルートの「体力的負担度合い」を数値化したものです。 これだけでは「何のこっちゃ」という方、 では、「信州山のグレーディング」(下図表)はご存知でしょうか? 今年6月、長野県が発表したものです。 登山用品店にチラシが置いてあるのを ご覧になった方も・・・

2009年トムラウシ山遭難の検証映像

遭難救助・遭難防止

2009年夏にトムラウシ山で起こった遭難事故。 ガイド・参加者合計8人が凍死するという近年まれにみる大規模な遭難事故となってしまいました。 画質は良くないですが事故検証のテレビ映像がYoutubeにありましたので掲載します。 友人のどんころ野外学校の金村くんが出演しています。   山と渓谷社から 「トムラウシ山遭難はなぜ起きたのか」という本も出ています。 気象遭難については雪氷学の専門家・飯田肇さん、   低体温症については医師の金田正・・・

山岳遭難防止セミナーに参加して

遭難救助・遭難防止

11月25日(火)、日本山岳会の「山岳遭難防止セミナー」に参加してきました。 山岳遭難防止セミナー「山岳遭難の実態と救助現場からの声」 主催:公益社団法人日本山岳会 遭難対策委員会 【詳細ページ→】http://jac.or.jp/events/post-905.html   講師は、長野県警山岳遭難救助隊・宮崎茂男隊長、写真を交えてお話を頂きました。       お話しを聞きつつ私がとった筆記記録を元に、・・・

ゴールデンウィーク中の遭難事故報道について

遭難救助・遭難防止

GWの山の事故、死者18人 「3000メートル級、冬山の様相も」 (産経新聞)http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140508-00000094-san-soci(リンク切れ)   報道によると、今回の連休中の山の事故による死者は18人とのこと。 確かに、今年の連休中は事故が多かった印象があります。 (印象は報道の影響を受けますので、実際に数値として多かったかどうかはここでは触れません)   今年の連・・・

今年8月の富士山での滑落救助活動について(2)

遭難救助・遭難防止

ただ、ここからが私も大いに迷いました。 頭部を負傷、もしかしたら脊椎も損傷しているかもしれない、と思いました。   まず、現状の二人で5合目まで搬送をすることは困難だと思いました。 そして、救急車は5合目までしか上がってこれず、しかも通報から5合目到着まで一時間くらいはかかるでしょう。 この日は晴天で風も弱いので、可能であればヘリで救助するのが一番迅速な救助が出来ると思いました。 無我夢中で、誰に言うでもなく、「ヘリを呼べ!」と叫んでいました。 ・・・

今年8月の富士山での滑落救助活動について(1)

遭難救助・遭難防止

それは、9月に放送されたNHK-BSプレミアム「にっぽん百名山」のロケ中の出来事でした。 ちょうどその日は、宝永火口入口から宝永山荘(富士宮6合)に至る宝永遊歩道を歩くシーンを撮影していました。 私は出演者でしたので、直前に撮影した内容を確認するためモニターでカメラチェックをしていました。 宝永山荘まで歩いて2-3分の距離の場所に、ディレクターさん、カメラさん、音声さんと一緒でした。 その時、背後(宝永火口方面)から女性の大きな悲鳴が聞こえたのでした。 &・・・

富士山での外国人2名の遭難事故について(3)

富士登山(積雪期-冬) 遭難救助・遭難防止

週末を挟んで、Aさんの友人の方が有志で捜索に入りたいとの連絡を受け、関係者の方、駐日スロバキア大使館のスタッフの方と連絡をとったり、山岳救助隊の担当者の方から捜索状況をお聞きしたりしていました。 行方不明のBさんに関する捜索活動ですが、昨日5/27を持って陸上の捜索は終了。 後は天気が良い時にヘリを飛ばしての捜索が続く模様です。 かなり広範囲で山岳救助隊が捜索したと聞いていますので、これだけ探して発見されないのは本当に残念です。 遠い異国の地で行方不明。 ・・・

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