11月25日(火)、日本山岳会の「山岳遭難防止セミナー」に参加してきました。 山岳遭難防止セミナー「山岳遭難の実態と救助現場からの声」 主催:公益社団法人日本山岳会 遭難対策委員会 【詳細ページ→】http://jac.or.jp/events/post-905.html 講師は、長野県警山岳遭難救助隊・宮崎茂男隊長、写真を交えてお話を頂きました。 お話しを聞きつつ私がとった筆記記録を元に、・・・
「登山ガイドが教えるweb教室」の記事一覧(7 / 10ページ目)
山の歩き方の教科書が作られていない理由
「下りが苦手でペースが遅くなる」 「登りで足が攣りそうになる」 ガイドとして活動を始めてから、参加者の皆さんから「歩き方」に関する質問を多く頂きました。 しかし、「自分はこうやって歩いています」という主観的なアドバイスなら簡単に出来るのですが、具体的に体をどのように動かせば楽に歩けるか、客観的に伝えることが難しいのです。 「歩き方」を指導する難しさに、いきなり直面しました。 私とは体格が異なる方(小柄な女性など)にも役立つアドバイスが出来ているか?・・・
雪山をはじめるにあたって大切な3つのこと
今冬から雪山デビューをしてみたい方、 すでに雪山は自己流で始めている方へ、 雪山を始めるにあたって重要な3つのポイントをまとめてみました。 (1)正しい技術を学ぶ 安全な斜面で滑落停止動作を練習する 雪山登山ではピッケル・アイゼンを使用して、安全に歩くための雪上歩行技術を基礎として、身に付けるべき技術がたくさんあります。 雪上での休憩の仕方、服装の調整といった初歩的な知識に留まらず、滑落停止技術、耐風姿勢、ルートファインディング、グリセード、・・・
日本の火山の情報と噴火警戒レベル
日本には110の活火山があります。 中でも気象庁から「噴火警戒レベル」が発表されている火山が30あります。 (霧島連山は新燃岳と御鉢の2か所) 雌阿寒岳(北海道) 十勝岳(北海道) 樽前山(北海道) &nbs・・・
夏山に目標を定め、今こそ準備!
いよいよ関東地方も梅雨入りしましたね。 しかし、梅雨も長くても一か月半ほど、 梅雨が明ければ本格的な夏山シーズンの到来です! 皆さんは今年の夏、具体的に目標がありますか? その登山に向けて何かトレーニングはされていますか? 北アルプスに登りたい。テント泊に挑戦したい。 ちょっと高い目標を設定したとしても、確実にステップを定め、準備とトレーニングを・・・
富士山ツアー・集合地までの電車・公共交通機関での移動
★【このページは2014年に掲載しましたので、最新のダイヤを必ずご確認ください】★ LISの富士山ツアーは1合目からのツアーが「水ヶ塚公園駐車場」、5合目からのツアーは「富士宮口5合目」で集合しています。 原則的に富士宮口5合目なら新富士駅から、水ヶ塚公園ならJR御殿場駅からのバス利用が便利です。 ただし、マイカー規制期間中はこの水ヶ塚駐車場から富士宮口5合目まで定期的にシャトルバスが往復しています。 またタクシーが待機していればタクシーでの・・・
ゴールデンウィーク中の遭難事故報道について
GWの山の事故、死者18人 「3000メートル級、冬山の様相も」 (産経新聞)http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140508-00000094-san-soci(リンク切れ) 報道によると、今回の連休中の山の事故による死者は18人とのこと。 確かに、今年の連休中は事故が多かった印象があります。 (印象は報道の影響を受けますので、実際に数値として多かったかどうかはここでは触れません) 今年の連・・・
富士山の残雪期登山の注意点
富士山の夏山シーズン(山開き)は7月になってからですが、 ゴールデンウィーク直前に富士山スカイラインが開通し、 富士宮口5合目に車で入れるようになります。 富士宮口5合目の様子 そこで、4月下旬頃から残雪期富士登山の ベストシーズンを迎えます。 「雪の富士山」と聞くと、 とても厳しい雪山登山のイメージがあるかもしれませ・・・
雪崩注意報は登山には関係ない?
春の足音が聞こえ始め、暖かい日が増えてくると、 天気予報では「雪崩注意報」が発令される日が多くなります。 場合によっては、「多い」というよりは、 「ほぼ毎日注意報発令中」という方が正しいかもしれません。 そもそも、雪崩注意報は気象庁が都道府県の予報区単位で発令するものです。 また、注意報はあっても警報はありません。 実際に山の積雪状態は、標高や斜面の向き(方位)によって大きく異なりますが、 気象庁の予報はそこまで細・・・
登山で養われる能力、養いたいもの
前の記事で、「登山の生理的・身体的・心理的効果」について触れました。 前の記事参照>>> 次に、登山体験を通して、養われる能力についても触れたいと思います。 体調管理力・環境適応力・危機管理力 登山は他のスポーツと異なり、丸一日、長い場合は数日に渡る長い時間、体を動かし続けます。 その中で自分自身の体に過剰な負荷をかけず、運動を持続することが出来るよう体調を管理していく必要があります。 「この歩行ペースではいずれバ・・・