今年1月からヤマケイオンラインで歩行技術に関する記事を連載していることは既にお伝えしていますが、今回7月は夏山シーズンに合わせて、「高山病対策」をテーマに記事を掲載しました。 高山病に関する情報はネットで調べると、海外登山の情報だったり、医学的な専門用語の多い記事が多く、日本国内の3,000m級の山に登る登山者にとっての実践的な情報に乏しいと以前から感じていました。 高山病に関する情報は、今までもこのブログで掲載して来ましたが、必要最低限の情報を網羅して、・・・
「登山に役立つ豆知識」の記事一覧(2 / 4ページ目)
【ココヘリ】 割引加入キャンペーン
山での「もしも」に備える会員制捜索ヘリサービス 【ココヘリ】 【ココヘリ】は遭難者の居場所を上空からヘリコプターで特定し、素早い救助へつなげてくれる捜索サービスです。 重さわずか20gの発信機型会員証を携帯しておくだけで、最長16km先からでも電波を捉えることが出来るので、上空からピンポイントかつ短時間に遭難者を発見出来る仕組みです。 過去1年間では、発信機不携帯の1件を除いて、全てが捜索して解決済みという実績からも、その有効性が示されています。 &nbs・・・
理論がわかれば山の歩き方が変わる!
メールマガジンやSNS(TwitterやFacebookページ)をフォローして下さっている方には、既にお知らせをしていますが、今年から月に一度のペースで、山と渓谷社のWEBサイト【ヤマケイオンライン】で歩行技術に関する連載記事を担当しています。 既に1-6月の毎月月末に公開した記事6回分が以下のページに掲載されています。 記事は下から順番になっていますので、未読の方は、一番下の「山で上手く歩くってどういうこと?」からご覧ください。 理論がわかれば山の歩き方・・・
日本国内で起こる高山病は「脱水が原因?」
以前から高山病と脱水の関係を発信して来ていますが、先日の槍ケ岳ガイドでも脱水が原因で高山病になる方がいて、改めて情報発信をした方がいいなと感じて、以下、Twitterでつぶやきました。 普段から水分摂取量が少なく、登山中も水分補給が少なくなる人ほど、高山に登ると、吐き気・嘔吐の症状が出やすい傾向があります。このようなケースでは酸素の薄さ(気圧の低さ)が主因ではなく、どちらかというと脱水が主因になっています。この辺のことを医学的に理解を深めたいです。 — 野・・・
【セルフテスト】骨盤の前傾・後傾具合をチェックする
山の歩き方講習会では、歩行時の姿勢・フォームについて解説する際に、骨盤前傾・後傾についての話をしています。 骨盤は前傾・後傾どちらの場合でも、人体の本来の姿勢とは離れてしまうため、股関節の動きが悪くなります。 急斜面が登りにくかったり、段差が苦手だったり、下山でスリップしやすいのは、骨盤に原因があるかもしれません。 こちらの動画が参考になりますので、是非今晩寝る前に、ご自身の骨盤の状態をチェックしてみて下さい。 骨盤が傾いていると何がイケない・・・
高山病の遭難事例から学べること
先日、ネットの記事を読んでいて、以下の朝日新聞の記者の方の登山記に目が止まりました。 全文を読みたい方はコチラからどうぞ。https://digital.asahi.com/articles/ASL8T6QZ6L8TOLZU001.html その中で、「デジタル余話」という部分に、新穂高温泉から三俣山荘まで雨の中を1日で登った登山者が高山病で倒れたことが書かれていました。 高山病による遭難事例から、学べることの多い、興味深い内容だったのでまず・・・
登山に役立つ知識は、災害を防ぐ知識
梅雨明けしたと思ったら、日本列島に前線が停滞して、活発に雨が降り続いています。 7日(土)頃まで西日本から中部地方を中心に土砂災害に警戒が必要な状況です。 私が普段、山で活用している気象予報サイト SCW があります。 スマホでも見やすくて便利ですし、 自分の住む地域、登っている山などに、どのように雨雲がやってくるのか、 予測を知ることが出来ます。 登山に役立つ知識は、災害を防ぐ知識でもあります。 SCW、知らない方にも教えてあげてくださ・・・
山旅で航空機利用をする際の注意点
毎年、屋久島にガイドに行く際に、航空機を利用していますが、荷物の量が多くてパッキングが大変です。一般的な旅行と異なって、登山装備の中には機内持ち込み出来ないもの、機内持ち込みでないと輸送できないものがあります。 慣れないと、空港で搭乗前にアタフタすることになりますので、個人的に備忘録としてメモしていた内容を皆さんにも役立ててもらえたらと思ってブログ記事にすることにしました。 屋久島や北海道など、遠方の山に出かける際に、是非役立ててくださいね。 燃料は飛行機・・・
膝痛についてランニング理論から学べること
連休真っ最中ですが皆さんいかがお過ごしですか? どうも、こんにちは、歩き方や膝痛に日夜研究を重ねてます、野中です。 最近、ランニング関連の動画や資料を見ています。 登山時の膝痛に関して調べていると、どうしても登山の世界では理論化された情報が少ないのです。 そのため、他のスポーツ分野の指導法について調べていると、はやり情報が多いですね。 ライニングはフォーム指導をしている指導者(コーチ)の方が多いからだと思います。 そこで、今後参・・・
客観的・具体的な判断がなければ「安全」ではない
今回の那須での雪崩事故は若い命が多く奪われるとても痛ましい事故でした。 今後はこの事故の的確な検証が行われて、登山界全体に雪崩リスク対策の知識・技術がより一層普及するきっかけになってほしいなと願います。 昨今はバックカントリー・スキーやスノーボードでの遭難や雪崩事故の報道が多いですが、全体的には雪山登山者よりもバックカントリーをする方々の方が雪崩対策の講習会の受講率や装備の携帯率が高い傾向があります。 滑走をする方たちの方がリスクの高い斜面に入るという現実・・・