先日、山の歩き方講習会を開催した時のこと。 参加者の方から「下山時に膝裏が痛くなる」という話を伺いました。 下山時に膝関節に負担がかかるのは皆さんご存じの通りです。 しかし、膝トラブルの大半は膝骸骨の周囲(膝のお皿のまわり)に起きるのが大半です。 どちらかと言うと膝の裏側に痛みが出るのは稀です。 ただ、以前にも膝裏が痛くなるという方の話を聞いたことがあったので・・・
「登山に役立つ豆知識」の記事一覧(3 / 4ページ目)
登山に必要な身体能力を高める上で大切なこと
歩き方講習をしていて気付いたこと 「疲れやすい」 「歩くペースが遅い」 「膝が痛くなる」 「バランスを崩しやすい」 などなど・・・ 様々なトラブルを抱えて登っている方々が多くいらっしゃいます。 トラブルをうまく乗り越えて、登山力を向上して頂けるようにと山の歩き方講習会を実施していますが、そこで最近感じたことがあります。 自分に何が「足りないのか?」という足し算的視点よりも、トラブルの原因を探ってどれを「無くせるか?」という引き算的視点が、重要だとい・・・
雑誌「山と渓谷」2016年11月号に掲載されました
先日、雑誌・山と渓谷の編集部から依頼があり、 撮影と記事監修に協力させて頂きました。 私が担当したテーマは ・・・・・ 「体力をセーブする歩行テクニック」 ★10月15日発売の「山と溪谷 2016年11月号」★ http://www.yamakei.co.jp/products/2816900979.html 内容は、私が今まで「山の歩き方講習会」でレクチャーしてきた内容が元になっています。 これまで登山WEB教室でも講習会でも・・・
初心者はストック(トレッキングポール)をむやみに使ってはいけない
「初心者はストック(トレッキングポール)を使ってはいけない」から改題しました(2021年) 改題した理由としては、この記事を執筆した当時と、今現在とでは指導者としてのポールの使い方への認識が大幅に変わっているためです。この2016年当時はポールは限定的に使い、自力で歩く能力を付けるよう指導していましたが、今現在は、シングル(1本)でいいのでポールを積極的に使うことを推奨しています。私自身の考え方の記録として記事の内容自体は変更していませんが、最後に参考・・・
甘い物食べたくないし、燃費が上がったし、の巻
この記事は2015年10月に書いた、「甘い物は食べた分だけ燃費が下がる」の続きです。 まだ読んでない方は ↑ の記事を読んでからこちらを読んで頂くと良いと思います。 さて、この記事を書いてから1年が経ちました。 昨年文章化してからますます意識をするようになり、あれだけ甘党だった私がますます甘いものを行動食で食べなくなりました。 そうして、一年経った私の体に起こった変化を今回レポ・・・
登山時の疲労解消法(5)膝への負担を軽減するには
この記事は 登山時の疲労解消法(4)疲労時の膝痛への対処法 の続きです。 膝痛を予防するには大腿筋を鍛えればいい? 登山における膝痛対策で、スクワット運動(筋トレ)をして筋力を付けるという方法が紹介されていることがあります。 でも私は必要以上に筋力をつけることには反対です。 筋力UPの何がいけないのか、ここでまず野球のメジャーリーグで活躍するイチロー選手の言葉を紹介させて下さい。 イチロー選手も訴える筋力よりも柔軟性とバランス 40歳を超え・・・
甘い物は食べた分だけ燃費が下がる
先日、30円引きに釣られてついつい手が伸びたお菓子(^.^) 一緒に登山を楽しみ、仲間とおやつタイム。 登山の楽しみの一つですね。 私も、ブログのタイトルに「和菓子」と入れているくらいですから、甘いものが大好きです。 登山中の「行動食」というと・・・ おにぎりやパンといった主食系のもの せんべい、柿ピー、ナッツなどの塩分系のもの チョコレートや飴、クッキー、ドライフルーツなど糖分系のもの と、ざっくりと3分類してみましたが、皆さ・・・
冬にダウンジャケットを着てはいけない
秋らしい陽気になってきたので、日中と朝晩の気温差を感じる季節になってきました。 我が家では最近、朝起きると窓を全開にして空気を入れ替えています。 朝の冷気が入ってきて、フローリングの床が冷たく感じるのですが、そこを「あえて」靴下を履かずに、裸足で過ごしています。 もちろん、耐寒能力を鍛えるためです。 ということで、今回は「体を寒さに慣らして体温を上げよう!」というお話しをしたいと思います。 近年、量販店で安価に保温力のある下着や、ダウンジャケ・・・
登山の「ルート定数」知っていますか?
登山の「ルート定数」って知っていますか? まだ登山者の間でも認知度が上がっていないかもしれませんが、 今後登山界で普及していくと思っているので、ご紹介したいと思います。 「ルート定数」とは、特定の登山ルートの「体力的負担度合い」を数値化したものです。 これだけでは「何のこっちゃ」という方、 では、「信州山のグレーディング」(下図表)はご存知でしょうか? 今年6月、長野県が発表したものです。 登山用品店にチラシが置いてあるのを ご覧になった方も・・・
山の歩き方の教科書が作られていない理由
「下りが苦手でペースが遅くなる」 「登りで足が攣りそうになる」 ガイドとして活動を始めてから、参加者の皆さんから「歩き方」に関する質問を多く頂きました。 しかし、「自分はこうやって歩いています」という主観的なアドバイスなら簡単に出来るのですが、具体的に体をどのように動かせば楽に歩けるか、客観的に伝えることが難しいのです。 「歩き方」を指導する難しさに、いきなり直面しました。 私とは体格が異なる方(小柄な女性など)にも役立つアドバイスが出来ているか?・・・